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自分自身が主治医に
川崎市で地域医療・介護に携わる人々と市民を繋ぐ「Kawasaki Thanks Bridge Project」が主催する〈健康よろずカフェ川崎〉
先日、開催した第5回のテーマは「未病のススメ」と「古くて新しいお酢の力」で、どちらも病気になる前にひとりひとりが出来ることを考える予防医療に繋がるお話でした。
〈未病〉についてお話してくれたのは1990年代から未病に注目してきた「日本未病総合研究所」代表理事の福生吉裕先生です。
実は未病という言葉が生まれたのは約2000年以上前の中国。最古の医学書に「聖人はすでに病みたるを治せず。いまだ病まざるを治す」と記されていて
病気になる前の未病を治せる"聖人"とは当時は名医を指していたとのこと。ただしCTも血液検査もない時代で未病を治すことは難しく秘伝になって普及せず。。。
長い時を経て18世紀の日本では養生訓の中で「自分で養生をして聖人になりなさい」と解釈された記述があり
「自分の身体は自分で守る」つまり聖人とは医師ではなく"自分"と捉えている点や、守れる領域が未病に当たるという現代の未病の概念と同じだと福生先生。
これまで未病は病気に向かう状態とされていましたが、福生先生達は「自覚症状はないけれど検査では異常値」と「自覚症状があるけれど検査では異常なし」と未病を分類。
さらに自覚症状がない未病を「自立で改善できる状態」と「医療の介入が必要」に分けた数値の目安を日本未病総合研究所のガイドラインでは提唱しています。
大切なのは自分の身体の状態を知り説明できるようにするなど自分自身が〈主治医〉になること。具体的に舌、白眼、瞼、爪、耳たぶ、指など身体が発するSOSについても福生福生先生は解説してくれました。
20年ほど前は報道局で激務をこなしていながら最高血圧が90ぐらいとかなり低めだった私最近は120ぐらいで普通になりましたがジムでたまに定点観測するようにしています。
平時の数値を把握することも未病予防の第1歩そして最近気になっていたのがご飯を食べると急激に眠くなること。
血糖値が急上昇したり急降下することを「血糖値スパイク」と呼ぶそうで、健康診断では見逃されやすく糖尿病予備軍の可能性も
「古くて新しいお酢」の話をしてくれたのはミツカンでお酢博士と呼ばれているほどお酢一筋に研究してきた赤野裕文さん。
紀元前5000年にメソポタミアですでにお酢は使われていたそうで、何とその歴史は7000年ピクルスは紀元前4000年に作られていたとのこと。
日本では平安時代にはお酢は存在していましたが大変貴重なものとされ、庶民にまで広がっていったのは江戸時代。酒造業を営んでいた又左衛門が
酒造りで大量にできる酒粕からお酢を作ることを思いついたのがミツカンのお酢の誕生のきっかけに。1804年のことで尾張から江戸に運ばれ早寿司に使われるようになったそう。
お酢はお酒を酢酸菌で発酵させて作りますが、お酢の酸っぱさは酢酸によるもの。アルコールが酢酸に変わっているのでもちろん子供も大丈夫。
酢酸には色々な効果があります。「内臓脂肪減少」「血糖値の上昇を緩やかに」「高めの血圧低下」などまさに私にピッタリ。
ただしお酢は薬ではなくあくまでも食品なので、美味しい食生活を楽しみながら上手にお酢を取り入れて欲しいと赤野さん。
「ミツカン酢クール教えて!赤野先生」という子供と一緒に学べるWEB動画にも赤野さんは登場しています☞
https://www.mizkan.co.jp/company/news/detail/210521-00.html
病気になる前に私達に出来ることはまだまだ沢山あります。みなさんの気づきに繋がるように医療や介護関係者と市民が共に学ぶ
「健康よろずカフェ川崎」次回は9月10日に開催する予定です。テーマなど詳細が決まりましたらまたお知らせします🍀
https://kawasaki-yorozucafe.jp/