助けてと言える。。。
きょうは東京都の教育庁が主催する「都立高校生の社会的・職業的自立支援教育プログラム事業」の一環の〈ヤングケアラー〉の授業で高尾にある翔洋高等学校にお邪魔してきました。
前回は定時制に通う10人ほどの生徒さんでしたが、今回は1年生と2年生あわせて約500人が耳を傾けてくれました。
人数が多いため体育館での講演でなかなか静かにならないのもご愛嬌。合同ではなく一コマずつで45分という限られた時間ですのですぐ本題に入らせていただきました。
「みんなと同じぐらいの時に母が倒れヤングケアラーになり、予想もしなかった人生になりました」と切り出すと全員が息を飲み集中するのが分かりました。
何百人いてもひとりひとりの顔はよく見えます。真っ直ぐにこちらを見つめる生徒、目を合わせるとすっと視線を逸らす生徒、静かに頷いてくれる生徒などなど。
「自分の人生を決めるのは自分自身」ヤングケアラーだけでなく、全ての生徒がこれから様々な選択をすることになります。その時に大事なのは納得して選択できるかどうか。
去年卒業した生徒で在学中に親が難病になりヤングケアラーになった子がいて進学は諦めたそうですが、親の病気をきっかけに専門の資格を取る道を選んだそうです。
担任の先生以外も聴きに来てくれていたようでした。生徒が困った時に「助けて」と言える環境作りをしていきたいと言ってもらいました。
また来月も授業をしてきますが、次回は給食をはさむというスケジュールみたいなのですがどうやって話を組み立てるか思案中です
感想は後日送ってくれるとのことで、生徒がどんな風に受け止めてくれたのかはまたご報告します