別れを惜しむ。。。
1泊2日の佐渡吟行。佐渡金山を見学した後はベテランドライバーさんの案内で佐渡の雄大な海岸線をドライブ。
金山の石切場になっていた吹上海岸の海は澄んだエメラルドグリーンで本当に綺麗でした。写真は撮れなかったのですが
2つの大きな岩山の間に小さな岩が挟まっている「弁慶のはさみ岩」がここにはあります。落ちそうで落ちないことから合格祈願スポットに
日本海の荒々しい波により形作られた佐渡海府海岸。50㎞ほどの海岸線にある尖閣湾は日本の渚100選にも選定されています。
この尖閣という名前は北欧ノルウェーのフィヨルドにも匹敵する美しい景観だということで名付けられたそう。
展望台まで行くと景勝地尖閣湾の大パノラマを一望することが出来ますし、グラスボートに乗れば真近に絶壁や海の生き物を見られます。
大小様々な奇岩が点在する岩礁には沢山の海猫が。鳴き声を真似すると仲間と思ったのか遠くから一斉に鳴き返してくれる様子は圧巻。
そして最高地点の標高は900m以上もある佐渡島を一望できる大佐渡スカイラインへ。頂上付近からは真野湾、両津湾、国中平野、小佐渡山脈も見える贅沢な眺めでした。
秋は紅葉がとても綺麗だそうですが、まだ少しだけ雪が残っているこの時期の大佐渡スカイラインの道端には紫色のカタクリの花が群生していました。
大佐渡山を降りて再び田んぼが広がる国中平野へ。ちょうど田植えが始まったばかりで、水鏡のような田んぼに陽の光が反射して煌いていました。
かつてここを訪れた文芸評論家の亀井勝一郎氏がその美しく開放的な風景を「佐渡飛鳥」と表現したそう。飛鳥とは日本はじまりの地とされる奈良の飛鳥路のこと。
新潟は言わずと知れた全国1番の米どころですが、その新潟の中でも対馬海流の影響で冬は暖かく夏は涼しい佐渡は魚沼と並ぶコシヒカリの産地なんだそう。
また佐渡は天然記念物である朱鷺の保護飼育でも有名ですが、2008年からは野生復帰のために朱鷺の放鳥を開始。餌場となる田んぼの農薬を減らしたり除草剤を使用しないなどの取り組みをしています。
1度は絶滅した朱鷺ですが現在は約400羽が放鳥され田んぼに舞い降りる風景が当たり前になっているそう。朱鷺をはじめとした生き物の命を育みながら、共に生きる田園風景に感動です。
そしてなんと最後の最後に一羽の朱鷺が帰路につく私達の車と並走するような形で飛んでいるのを発見。小さく写っているのが分かるでしょうか
早苗田を離れてもかなり長い時間飛んでくれていてまるで別れを惜しむようでした。また来るねと心の中で話しかけながら。。。
〈海猫や 誰がために泣く 卯波打つ〉
〈黒瓦 夏の霞や 佐渡飛鳥〉
〈早苗田に 光を曳きて 朱鷺翔ける〉
「思い立ったら今年は旅に出よう〜佐渡吟行」最後までお付き合いいただきありがとうございました