喪失を克服する | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

喪失を克服する

毎週日曜あさ6時25分からオンエアのニッポン放送「ひだまりハウス〜うつ病と認知症について語ろう」

 


今週と来週のゲストは定年退職後に体調に異変を感じ番組ナビゲートドクターの朝田隆先生のクリニックを訪れた佐藤よしおさんです。



当時は体重が20キロも減り何もやる気が起きず閉じこもるようになっていたという佐藤さん。ボーとすることもあれば時にはイライラすることも。



大学病院の脳神経外科で診てもらっても異常はないと言われますが、このまま廃人になるのではと思うほどひどい状態だったそうです。



検査の結果は認知症ではなく燃え尽き症候群でしたが、佐藤さんはメモリークリニックで認知機能改善プログラムを受けることに。



痩せて猫背になっていた姿勢も改善し他の参加者の姿を見てもっと上手くやろうと欲が出てきたという佐藤さん。身体的な回復に伴い気持ちも前向きになっていきました。



元気を取り戻した佐藤さんは介護施設でのボランティアなど積極的に色々なことに挑戦していきます。また厳しい条件をクリアし地域の市民安全パトロールにも参加しているそう。



実は奥様が元々病気を抱えていて自分が頑張らないといけないという気負いもあったそう。また会社を辞めて年賀状が減るなど環境の変化も落ち込む原因だったのかもしれません。



私も組織を離れる経験をしていますが定年だけでなく仲間や居場所や役割を喪失することによる精神的なダメージは決して小さくありません。



メモリークリニックのデイケアへの参加も最初は尻込みしたという佐藤さん。ですがみんなが笑顔で接してくれたのですんなりと一員になれたそう。



一時は廃人になるのではと思うくらいに落ち込んだ佐藤さんの回復のプロセスはこれから定年を迎える方の道標になるはず。ニッポン放送「ひだまりハウス」ぜひお聴き下さいクローバー