全ては奇跡と思えるか。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

全ては奇跡と思えるか。。。

週末は朝日新聞社なかまぁる編集部主催のオンラインイベント「人生100年時代のLIFE SHIFT」~あなたのできるを探してみませんか?~」のお手伝いでしたキラキラ



トークショーのゲストは女優の竹原芳子さんと元NHKアナウンサーで現在は医療的ケア児のための施設「もみじの家」でハウスマネージャーを務めている内多勝康さん。



50代でライフシフトをしたお2人ですが、まずは国内外で数々の賞を受賞した映画「カメラを止めるな!」に出演しブレイクし〈還暦のシンデレラガール〉と呼ばれている竹原芳子(どんぐり)さん。



「行き当たりばったりの人生」と話す竹原さんは短大卒業後に証券会社に入社。職場の人間関係も良くてとても楽しかったと振り返ります。ですが仕事のやり甲斐とイコールではなく。



33歳で退社し様々な習い事にチャレンジ。「モノにならなかったら自分に向いてないだけ」いつか見つけられると前向きな竹原さんは挫折とは考えませんでした。



40歳の時に!?そろそろ定職をと裁判所の事務の仕事に就きますが、習い事は続けていてそんな中で運命の出逢いとなったのは話し方教室。その教室で落語をやる機会がありコンプレックスだった自分の声が強みに。



まだまだ竹原さんのシフトチェンジは止まりませんなんと2010年の春に50歳で吉本のNSCに。周りは1020代の若者ばかりでまるでオカンと子供!?



それまでは年齢をなんとなく誤魔化してきた竹原さん。「自分の年齢を誤魔化すのはそれまで生きてきた自分に失礼や」という友人の言葉を思い出しありのままに生きていこうと決意。



お笑いや落語を通して見つけたのは「表現する仕事がしたい」という夢。竹原さん55歳の時でした。初舞台は間寛平さんが座長を務める公演でなんと蛾の役!?だったそう。



そして巡ってきた女優への大きなチャンス。57歳で映画「カメラを止めるな!」の出演で注目を集めレッドカーペットも経験。自分が輝ける場所を探し続け夢を叶えた竹原さんはまさに〈還暦のシンデレラ〉星



そしてNHKにアナウンサーから53歳の時に福祉の世界に転身し、現在は国立成育医療研究センター内にある、医療的ケアが必要な子供やその家族のための施設「もみじの家」のハウスマネージャーを務めている内多勝康さん。



実は安定志向の人間だという内多さんですが今から10年前に、番組で自分自身が企画した医療的ケア児の取材で24時間子供のケアをするお母さん達の切実な声や想いに触れたことがひとつの転機に。



私も経験していますがアナウンサーも記者もサラリーマンでワンテーマを追い続けることは簡単ではありません。50歳を過ぎて局内での役割の変化もあり内多さんは、定年後を見据えて社会福祉士の資格を通信教育で取得。



「もみじの家」の立ち上げのタイミングで内多さんに声がかかったのは53歳の時。医療的ケア児をサポートする施設を広めていくというミッションを持った夢のような現場からの誘いを断る理由はなく迷いはなかったと内多さん。



最初はスムーズにいかないこともあり叱られたこともありましたが1年が経った頃に仕事にも慣れてきたそう。直接ご家族からありがとうと言葉をかけてもらうこともありこれまでなかった感動を感じることも。



「ソーシャルアクションとは世論に働きかけて新しい仕組みを創出していくこと」社会福祉士の勉強をしている時に学んだ、制度や支援がないから諦めてではなく無いならば自分達で生み出していくという発想に感銘を受けたそう。



その学びの通りサポート体制が整わない中で孤独と闘っているお母さん達が「自分1人じゃない」と思えるように医療的ケア児をケアする家族同士が繋がる全国ネットワークも出来たそう。



今年4月で60歳を迎える内多さんは定年を間近に控えていて今不安もあると正直に。ただ積み重ねてきたことの延長上に次のキャリアもあるはずと話していました。



そして10年前に医療的ケア児のために何か出来ないかと考えていた自分が、こうして実行できていることが嬉しいと優しい表情で語っているのが印象的でした。



人生100年時代にライフシフトをしたいと思っている人に内多さんは頭の中で考えずに行動すること、そして「自分を止めるな!」とメッセージ。



何の保障も無い中で私がフリーに転身したのは40歳の時。実は私はずっとアナウンス部に戻りたいと希望を出していましたが、願いは叶わず12年もの月日が流れていました。。。



このまま会社や誰かのせいにしながら過ごすのはあまりにも時間がもったいないと思いましたし、自分の人生ですから退職は誰にも相談せずに自分自身で決断しました。



その選択は間違っていなかったと思っています。伝えたいことが沢山ある私がアナウンサーという仕事に出逢えたのは奇跡でもあり必然でした。



「奇跡は起こらないと思って生きるか。全ては奇跡と思って生きるか。」奇跡は自分で見つけるものだという竹原さんの言葉はまさにその通りクローバー竹原さんの著書もぜひ読んでいただけたらと思いますキラキラ



人生100年時代と言われて久しいですが、働き方も環境も社会も否応なしに変化していく中で「自分自身はどう生きるか」という問いに真摯に向き合う時が来ています。



まだまだ夢の途中の内多さんと竹原さんとのトークショーは短い時間でしたが中身の濃いものとなりました。今回のイベントの模様は後日YouTubeで公開されますのでまたお知らせします音譜