明日を生きるために。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

明日を生きるために。。。

毎週日曜あさ625分からオンエアのニッポン放送「ひだまりハウス〜うつ病と認知症について語ろう〜」音譜



今週のゲストも日本葬祭コーディネーター協会代表理事で葬祭コーディネーターとして全国を飛び回り人材育成に務めている安部由美子さん。



安部さんはこれまで2万人のお見送りに携わってきたそうですが忘れられないエピソードを今週は伺いました。



愛する人を亡くした喪失感は計り知れないということを、母亡き後も哀しみが癒えないまま5年後に、後を追うように死んでしまった父から私は教えられました。



だからこそ遺された人は心のけじめをつけて明日を生きるためにも、悔いのないお別れが必要だと感じています。その葬儀をサポートしてくれる安部さんはとても心強い存在です。



ある葬儀で誰よりも早くに会場に来て待っている方がいて話を伺うと、故人のご友人で実は生前にケンカをしてしまって、仲直りしないままにお別れしてしまったとのこと。



安部さんがご遺族に説明すると、故人もずっと気にしていたことや友人が来たら「ごめんなさい」と「ありがとう」と伝えて欲しいという伝言を娘に残していたことが分かりました。



マニュアル通りに葬儀を進めるのではなく、短い時間の中で遺族だけでなく参列者にもきめ細かく目を配っている安部さんだからこそ気づけたことでした。



様々な人の語りを引き出す葬祭コーディネーターという仕事は、カウンセリングの〈傾聴〉に通じるものがあります。



喪失から立ち直り自分自身の生き方を取り戻すためのサポートをする、グリーフカウンセリングの大切な入口だと樋口先生も感心していました。



コロナ禍の中で感染対策のために小規模にするなど葬儀も大きな影響を受けましたが、ただ家族葬はコロナ前から葬祭業界の中で少しずつ浸透しつつあったと安部さん。



もちろん身近な人達で心を込めて見送る家族葬にも良い面がありますが、葬儀は故人がお世話になった人達に家族が代わりに感謝の気持ちを伝えられる場でもあります。



また生前どのように周囲の人から愛され慕われていたのかなど、家族に見せていなかった横顔を知る貴重な機会になると安部さんは指摘。



例えばある会社社長の葬儀で奥様が「なんで家族を省みなかった人にこんなお金をかけなくちゃいけないのか」と怒りを大爆発。



そんな奥様の腹立たしさを一瞬で消し去ったのは、参列した人達から語られたご主人の在りし日の姿や心からの感謝の言葉。何よりみんなが死を悼み泣いてくれたことでした。



まだ若い人を見送る葬儀、自死した方の葬儀、参列者のいない葬儀など様々な見送りに立ち会っている安部さんは「葬儀は執り行って終わりではなく、全て次に生かしている」と話していました。毎日が勉強で感謝の気持ちでいるとも。。。



安部さんが寄り添った忘れられないご家族の22の物語を綴った「もしも今日、あなたの大切な人が亡くなったら」(青春出版社)ぜひ手に取っていただけたらと思います本



〈看取り〉と〈見送り〉はどちらも「死」と正面から向き合うことですが、同時に「今を悔いなく生きるためにはどうしたら良いか」を考えるきっかけになります。



葬祭コーディネーター安部由美子さんのお話はぜひ沢山の方に聴いていただきたいです。毎週日曜あさ625分からニッポン放送「ひだまりハウス」でオンエアします☞


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