植物にも物語あり | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

植物にも物語あり

〈気分は"花の子ルンルン"2023年シリーズ〜浅草浅草寺編〜〉



四季を通して青々とした葉をつけている〈アオキ〉に艶々とした真っ赤な実がついているのを見つけましたビックリマーク秋に実る楕円形の果実は始めは青いそうですが



晩秋から初冬にかけて赤く色付くそう。雪景色の中ではひときわ赤が鮮やかで、その美しさから漢名を「桃葉珊瑚(トウヨウサンゴ)」とも呼ばれています。



アオキは寒さに強く葉や枝が青々としていることから「若く美しく」「初志貫徹」「変わらぬ愛」「永遠の愛」という花言葉がクローバー



アオキは雌雄異株で雄雌の花が別の樹に咲くので、雄の樹と雌の樹が近くにないと実がつきませんが1780年代に日本を訪れたヨーロッパ人が



赤い実に惹かれてアオキを1株求めて帰国しましたが雌株のみでは実がつかないことに気づき、雄株を求めて再度日本へ渡ろうとしましたが、当時の日本は鎖国中。。。



アオキの実は1世紀近く「幻の実」となりましたが、1860年にプラントハンターのロバート・フォーチュン氏が雄株を求めて、開港した日本の横浜にやってきて雄株を入手。



それからヨーロッパでは数々の品種改良が行われて日本をはるかに上回るほどの種類のアオキが作られたそうです。学名も”Aucuba"と命名され、今でも外国では「アオキ」のままで呼ばれています。



ちなみにロバート・フォーチュン氏は英国東インド会社の代表でイギリスの紅茶文化を創った人。幕末の日本を訪れた時の見聞録に日本人についてこう綴っています。



「庶民でも生来の花好きであることだ。花を愛する国民性が、人間の文化的レベルの高さを証明する物であるとすれば、日本の庶民は我が国の庶民と比べると、ずっと勝っているとみえる」



何気なく植えられているアオキの赤い実を求めて日本にやって来たヨーロッパ人がいたなんて初めて知りました。植物にも物語ありですねクローバー



"花の子ルンルン"は新しい発見をさせてくれるのでやっぱりやめられませんキラキラ音譜