相手が心を開くまで。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

相手が心を開くまで。。。

毎週日曜あさ625分からオンエアのニッポン放送「ひだまりハウス〜うつ病と認知症について語ろう〜」



今週来週のゲストは日本葬祭コーディネーター協会代表理事で葬祭コーディネーターとして全国を飛び回り人材育成に務めている安部由美子さん。



特定の葬儀社には所属せず広い視野で本当に沢山の〈お見送り〉をサポートしてきた葬祭コーディネーターの安部さん。これまでに追悼したのは2万人あまり。



安部さんは依頼を受けて遺族の元に伺い、故人の人となりやどんな形で見送りたいのかなどを聴き取り、それらの意向を汲んで葬儀を進行する役割を担います。



私もすでに母と父を見送っていますが、母の葬儀の時は全てのことが初めてで、何をどうしたら良いのかさえ分かりませんでした。



自宅での看取りでしたのでまずは自分達で葬儀社を探しました。1件目は対応が悪かったのか「お前の所には頼まん!」と激怒して電話を切る父。



最愛の母を失った直後で心も疲弊し切ってたので、何気ない一言が逆鱗に触れたのかもしれません。ただ多くの人が気が動転したり正しい判断ができなくなるのは仕方がないこと。。。



そんな遺族の気持ちに寄り添い願いを形にする葬祭コーディネーターですが、心掛けているのは何でも話して大丈夫という雰囲気をなるべく作って「自分の意見を言って良いんだ」と思ってもらうこと。



悲嘆に暮れている中で葬儀屋さんに言われるがままに進んでしまったという話はよく聴きますが、遺族は故人の話をすることで心の整理もつきますし想いを吐き出すことで心の重荷も少し軽くなるもの。



遺族だけでなく参列者にも目を配っているという安部さん。生前に故人と関係が円満でなかったご夫婦や兄弟など家族の亀裂を感じることもあるそう。



その場合は対応が厳しい側の話を先に伺い、次に本当のことを話せる遺族に聴くようにしているとのこと。決して慣れるものではなく相手が心を開いてくれるのを安部さんは待つようにしています。



悲しみはすぐには消えず楽にはなりませんが、お通夜やお葬式を通してその悲しみや苦しみが薄紙をはがすように癒されていく場面に安部さんは何度も立ち会ってきました。



先日もご紹介しましたが安部さんが携わったお見送りの中から、忘れられないご家族の22の物語を綴った「もしも今日、あなたの大切な人が亡くなったら」が青春出版社から出版されています。



ひとつとして同じ葬儀はありません。全ての人や家族にドラマがあり、人生の最終セレモニーである葬儀にはその人の生き様や姿勢が表れます。



また残された人が先の人生へと踏み出すために気持ちの区切りをつける大切な儀式でもあります。もし自分や家族だったら。。。と考えるきっかけになる1ですクローバー



ニッポン放送「ひだまりハウス」葬祭コーディネーターの安部由美子さんのインタビューぜひお聴き下さい☞


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