未来を自ら選ぶ。。。
まだフレッシュな10代の生徒さん達が心地よい暖房の誘惑に必死に抗いながら耳を傾けてくれました
保育園や幼稚園で働くことになる彼女彼ら達はもしかしたらヤングケアラーになるかもしれない可能性を持った子供が最初に出逢う大人になります。
またまだケアを担うまでの年齢に達していないだけですでにきょうだいや親御さんがケアが必要な状況にあるかもしれません。
小さな子供は上手に自分の気持ちを言葉で表現することが出来ませんので先生達には察する力や想像力が求められます。
そして子育てをしているお母さんやお父さん達はもしかしたら密かに育児で悩んでいるかもしれません。
そんな時に保育園や幼稚園の先生が気軽に相談できる存在であれば親御さんが孤立しないで済み独りで抱えなくて良いと思えるはず。
ヤングケアラーが抱える課題は様々です。我が家のように若くして母親が障害を負うケースや親が精神的な病気を抱えていたり
認知症の家族を介護していたり外国にルーツのある親の代わりに通訳をしていたりと本人だけでなく親や家庭に対する支援やケアも必要です。
私達が悩んでいたのも母の介護ではなく〈父〉のこと。中学生の頃から私とは折り合いが悪く酒飲みで暴れることも度々あり母が倒れた後も家のことは全て私任せで理不尽だった父。。。
経済的な貧困にも同時に直面しているヤングケアラーも少なくなく弟のように進学を諦めて家族のために働く選択をせざるを得ない若者もいます。
ケアを担っていても夢や希望を持って未来を自ら選べるように必要なタイミングで必要な支援が届くように
ひとりひとりに出来るアクションを大人に起こして欲しい。子供の声に耳を傾けることからで構いません。
ヤングケアラーも大人になります。「介護や家族のせいで」と考えるのか「介護経験のおかげで」と思えるかでは大きな違いがあります。
本当に本当に苦労させられましたが父を許すことにしました。誰かを恨んだままでは苦しすぎますし
もし父を許せないままでいたら心の底からヤングケアラーを経験して良かったとは言えなかったと思います。
自分を見守ってくれるたった1人の存在やたった一言が救いになることがあります。そんな1人になって下さいとみなさんにメッセージさせていただきました
2022年最後の講演でしたがまた来年も引き続き私に与えられた使命を果たすべく伝え続けていきたいと思います