大切なのはエンダン
毎週日曜あさ6時25分からオンエアのニッポン放送「ひだまりハウス〜うつ病と認知症について語ろう〜」
今週と来週のゲストは社会福祉士の山崎宏さんです。マジシャンのような出立ちですが介護施設でハロウィンの催し物がありそのまま駆け付けてくれました🎃
大学卒業後は日本IBMに入社し外食産業などを担当し顧客満足に関するシステムを扱っていた山﨑さん。その後、転職しNTTデータ経営研究所で病院の経営改革に携わります。
介護保険制度が始まった2000年にこれからは医師も介護を学ぶ必要がある時代になると直感した山崎さんは〈患者満足〉のために自分のキャリアが活かせるのではと社会福祉士の資格を取得。
医療と福祉に垣根はないと考えた山崎さん。2005年から医療現場の実態を知り人脈を作ることを目的に病院内で相談室を開設します。
ドクターは病気や治療のこと以外は門外漢です。ですが患者さんはそれ以外の悩みを抱えています。山崎さんはそんな患者さんやご家族の心配事や相談事に対応してきたそう。
この相談室はのちのNPO立ち上げなど今に繋がる貴重な経験となり現在は横浜を拠点に活動している山崎さんは〈ハマの老い先案内人〉してシニアの円滑な老後を最期まで丸ごと応援しています。
突然、親が病気になった時にどうしても治療や介護に関する心配がメインになりますが財産や遺産などお金の問題も同時に起きるもの。
にも関わらずほとんどの人がリスクヘッジしていないのが現実で「みなさんはじめの一歩が遅い」と山崎さんは指摘します。
大変な思いをして施設や病院に入ったのに預金が凍結されているという認知症と財産の承継の相談が本当に多いとのこと。
キュア、ケア、キャッシュ、セレモニーの〈4つのC〉に相談は集約されると山崎さん。もしもの時に備えて親が50歳になったらきちんと親子で話をして欲しいとのこと。
その時に注意したいのはいきなりお金の話はせずに子供は親とのコミュニケーションの頻度を高めてまずは距離を縮めるところから始めてと山崎さんはアドバイス。
それから親に対しては託したい子供を決めて自分の希望を伝え最低でも老後のサポートに必要なコストを見積もってその財源を子供に渡しておくことと伝えているそう。
老後の問題で本人や家族が辛く悲しい状況に陥らないようにと立ち上げた百寿グループでは24時間365日年中無休の電話相談サービス「お困りごとホットライン」を運営しています。
"守備範囲以外のことは知らない"という紋切型の対応はせずいつでも何でも気軽に相談してもらえるような体制を取っているそうです。
大切なのはエンディングまでの段取り〈エンダン〉であり確実に起きる〈まさか〉への準備をするためのプロセスを支援するのが老い先案内人の役割だと山崎さん。
お金の話はしづらい。。。と先延ばしにすることはお互いのためになりません。我が家は母の介護に直面した時に蓄えが一円もなく逆に大変でしたが
医療や介護の悩みだけでなく経済的な問題など人生のエンディングに正面から取り組んでいる社会福祉士の山崎宏さんの
インタビューは今週13日と20日のニッポン放送「ひだまりハウス」でオンエアしますのでぜひお聴き下さい