見て見ぬふりをしない | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

見て見ぬふりをしない

3連休だったんですねおーっ!あせる週末は立教大学の大先輩に声をかけていただき茨城県取手で「十八歳からの十年介護」をテーマに講演をしてきました。



「ヤングケアラーだった時に町さんはSOSを出せていましたか?」地域の児童委員を務めている方からこんな質問を受けました。



「長女の私が頑張らないと」と思っていましたし他に選択肢もなく父から「お前がきょうから母親代わりだ」と言われ逃げ出すことも出来ませんでした。



介護保険もありませんし母もまだ40歳という若さで弟妹はまだ中学生と小学生。。。日々を生き抜くのに精一杯ではじめの1年ほどは無我夢中で助けてという余裕もありませんでした。



そんな中で親身になってくれたのは母の親友だったおばちゃんでした。母も長期入院していて父は仕事のあと病院に。18歳の私を中心に子供3人だけの暮らしに。。。



慣れない家事に追われていた私を見るに見かねたおばちゃんが家に呼んでくれて山盛りの唐揚げを食べさせてくれたりいつも見守ってくれました。



〈たった一言〉〈たった1人〉の身近な人の存在が救いになるのでSOSを出していなくとも気づいた大人が見て見ぬふりをせずに何気ない言葉をかけて欲しいとお願いしました。



また高齢者を子供扱いする介護職を見て違和感を持ったという介護施設を選択したご家族からは画一的な介護ではなく〈その人らしく〉居られるようなケアを提供してくれる施設はあるのかという質問が。



もちろん〈もし自分だったら〉とシンプルな問いかけをしながら当たり前の暮らしが送れるようにと創意工夫している施設は沢山ありますとお答えしました。



ですがこの質問は残念ながら全ての事業所で実現出来ていない現実があることを示唆しています。私から提案したのはぜひ介護職のみなさんの応援団になって下さいということ。



家族だから出来ることがあります。それはその人がどんな人生を歩んできたのかを施設のスタッフに伝えること。また介護の専門職でなくとも地域の人が得意なことを活かしてレクリエーションのサポートをするとか。



家族や地域の人が日頃から施設に足を運びコミュニケーションを重ねることは施設を地域に開くことに繋がります。お互いに出来ることで助け合っていくことは難しいことではないと思います。



「ご自身の介護は終わったのに町さんが発信や活動を続ける理由は何ですか」という質問も。30年前は制度も整っておらず障害者に対する意識もまだまだ低い時代でした。



けれど見て見ぬふりをせずに手を差し伸べてくれた人が少ないながらもいてくれました。ヤングケアラー、介護、貧困などの問題に今も現在進行形で直面している人がいます。



私を突き動かすのは社会が抱えている様々な課題に先に気づいた1人として見て見ぬふりをする人間になりたくないという想い。。。



立教大学の応援団のOBの方がいて「フレ〜フレ〜亞聖ビックリマーク」と力強いエールを送っていただき感動しましたキラキラ今度は私がエールを送る番でありこれからもエールを送れる人間でありたいですクローバー