本当の強さとは。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

本当の強さとは。。。

劇団四季オリジナルミュージカル「バケモノの子」を姪っ子と観劇してきました。大ヒットした細田守監督の映画のミュージカル化で姪っ子は事前に映画を見直して予習するほど気合いを入れていましたキラキラ



母親とは死別し父親とも離れ離れになり居場所のない9歳の少年蓮(九太)と腕っ節には自信はあるけれど弟子が逃げ出してしまうほどの乱暴者の熊徹。



独りぼっちだった人間の子供とバケモノの親子が血の繋がりを超えて絆を深めお互いに成長していく物語で「ライオンキング」の感動再びの名作です星



劇団四季初体験の姪っ子は細田監督作品の大ファンで細田作品に特有の空の青さ、キャラクターの造形、熊徹の住まいなどの再現度の高さにも感激していましたアップ



バケモノ界を束ねる宗師になるために弟子を取らなければらならない熊徹と親を頼らずに独りで生きていくために強くなりたいと願う蓮。



熊徹に弟子入りした蓮は九太と名付けられバケモノ界で修行を重ねていきます。ギクシャクしながらもいつのまにか本当の親子のように一緒にいるのが当たり前に。



九太以外のバケモノ界のみんなは熊や猪などの姿をしていますが観ているうちに全く違和感がなくなっていくのはさすが劇団四季。



そして蓮が彷徨っていた渋谷とバケモノが住む渋天街がパラレルに存在するのを同時に見られるのは舞台ならでは。



渋谷で熊徹に出逢った蓮がいつの間にか渋天街に迷い込む場面転換は見事。鏡の表と裏のような2つの世界。



バケモノの世界の方が緑豊かで活気もあり人々!?が生き生きしていますが、方や渋谷の街は煌びやかだけれど行き交う人達は忙しそうで何処か無機質で冷たいイメージ。



17歳になった九太が偶然ハロウィンで馬鹿騒ぎする渋谷の街に戻りますが人間味に溢れるバケモノ界で育った彼の目には人間界はまるで異質で奇妙な世界に映ります。



〈本当の強さとは何か〉を探し求める九太は人間の世界で楓という少女に出逢い学ぶことの喜びを知り闘うための修行に疑問を持つように。



「強くなる」「新しい旅」「胸の中の剣」など胸に響く楽曲ばかり音譜映画と違うのはミュージカルは歌で表現できるところで



細田監督も映画「竜とそばかすの姫」で初めて歌を使った作品を作り〈歌の力〉を知ったと話していて心情を歌に乗せてダイレクトに届けられるミュージカルはやっぱり素晴らしいキラキラ



映画よりも九太との関係性がしっかりと描かれているのが一郎彦。九太と同世代で熊徹のライバル猪王山の息子ですが「自分は何者なんだ」という深い悩みを抱えています。



果たして熊徹は宗師を継承できるのか。運命の日が訪れますがバケモノの世界のみなが恐れる〈人間の闇〉がすぐそばに忍び寄っていました。。。



血の繋がりはないけれど親代わりとしてそばにいてくれた熊徹や姿は見えないけれど常に見守ってくれている母親など沢山の人に育てられたことに気が付いた九太。



一方、誰にも悩みを打ち明けられずに心の闇を深くしてしまい自分をコントロール出来なくなってしまった一郎彦。そんな一郎彦と対峙することになった九太のために熊徹が下した決断に涙。。。



劇団四季オリジナルミュージカル「バケモノの子」は来年3月まで上演していますので是非劇場でご覧下さい音譜