社会課題に光を。。。
「次世代のまちづくりを支える新しい視点」というセッションで〈ソーシャルワークからみた町づくり〉というテーマで話をしてきました
ソーシャルワークとは社会変革や社会開発、人々のエンパワメントや解放を促進することでウェルビーイングを高めるなどと定義されています。
そんなソーシャルワークは専門の資格がある人達がするものと思い込んではいないでしょうか。
社会課題や個人の困り事に気づいた人が繋がり行動することは全てソーシャルワークであり私達ひとりひとりに出来ることが必ずあります。
(午後の市民公開講座に登壇した認知症当事者の丹野智文さん)
これまで出逢った社会を変える〈ソーシャルワーク〉を実践したみなさんを紹介させていただきました。
まずは日本が大きく変革する大きなチャンスだった東京パラリピック。パラリンピアンは私達に様々な気づきを与えてくれました。
障害は一様ではないこと、1人では闘えないことは弱みではなく強みであり〈協働〉が当たり前な選手達は
必要な時に必要な支援を受ける〈受援力〉を持っています。何よりパラリンピックは私達の社会がすでに共生しているということを証明してくれました。
社会が抱える問題に光を当て意識改革を起こす原動力となるパラリンピアンは大きなソーシャルワークをしていると言えるのではないでしょうか。
バリアフリーが普及していない時代に車椅子で街に出た私達母娘、生きるためにヘルパーの痰の吸引を国に認めさせたALS患者さん達
何も出来なくなるわけではないと声を上げる認知症のみなさんなど困り事の可視化のために当事者の声は必要不可欠です。
そして世界が経験したことがない超々高齢社会を迎える日本のケアの現場で先駆的な取り組みをしている人達は医療や介護の枠組みを超えて〈町づくり〉に辿り着いています。
(隣の会場のセッションに参加していたあおいけあの加藤忠相くん)
治らない病気と共に歩む人が増えていく中で暮らしを支え見守るケアの仕事は重要はソーシャルワークであり福祉は町づくりの核になることは間違いありません。
時代遅れで生き辛さを解消できない制度や法律は現場から声を上げることで変えることが出来ることをALS患者さん達が証明してくれています。
またヤングケアラーだった私達きょうだいを支えてくれたのは役所でも制度でもなく母の親友の山田のおばちゃんでした。
ソーシャルワークは支える側や専門職だけの仕事ではなく社会課題に直面している当事者や困り事に気づいた人は誰もがソーシャルワーカーになれるのです。
ひとりでは難しいかもしれませんが同じ想いを持つ人と一緒なら〈気づき〉〈繋がり〉〈行動する〉ことが出来るはず。
「もし自分だったら」困った時にこの人ならと思い出す人はいますか?困っている人がいたら見て見ぬフリをせずにお互いに支え合える〈人〉で溢れた町をみんなで作りませんか