町をハートで包む☆ | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

町をハートで包む☆

週末は山口県で医療介護を提供している青藍会グループの100周年記念のイベントでパネルディスカッションのお手伝いをしてきましたキラキラ



介護の魅力を発信する厚生労働省の事業で副代表の阿武幸美さんにインタビューさせていただいたことがきっかけでしたが医療法人と社会福祉法人を運営する



青藍会グループは病院や在宅を含めた介護事業所だけでなく保育園や障害者支援など高齢者から子供まで地域の暮らしと命を1世紀にわたり支え見守ってきました。



特徴的なのは全国に先駆けてDXデジタルトランスフォーメーションを積極的に取り入れていること。去年1月からは〈青藍会ベースキャンプ〉を開設し



毎朝16の支店をWEBで繋いで医師、看護師、介護職、薬剤師、リハビリなど多職種が参加するミーティングを実施し情報共有をしています。



パネルディスカッションのテーマは「DXがやまぐちを豊かにする」で青藍会グループのデジタル化をさらに進化させるために世界でもトップクラスのデジタル先進国のエストニアに詳しい専門家を交えて議論。



みなさんはエストニア共和国をご存知でしょうか。バルト3国の一角をなすエストニアの面積は九州と同じくらいで人口は約130万人で山口県と同規模です。



国連の2020年の「電子政府ランキング」で3位のエストニアはコロナ禍でもデジタル化の力を発揮し国民への給付金が



申請から2週間で完了するという迅速な対応で未だにコロナ患者の情報を入力するシステムなどの不具合が度々起きる日本とは大違いです。



そんなエストニアでデジタル化が進んだ理由は地理的な歴史〈占領と支配〉がもたらした結果だとエストニア大使館で去年まで特命全権大使を務めていた北岡元さん。



エストニアでは生まれた時から国民にはデジタルIDが付与されます。このデジタルIDに健康保険証、身分証明書、運転免許証などあらゆる個人情報が紐づいています。



これにより約99%の行政手続きがオンラインで可能で電子署名や電子投票もできます。さらに電子処方箋や電子カルテも導入され医療情報も共有されています。



ポイントは当たり前のことですが個人情報は国民自身のものであるということを大前提に必要のない人にはデータを見られないようにすると政府が約束し実行しています。



ソ連の支配下にあったエストニア。デジタル化は国家による監視だと実ははじめは猛反発があったそうですが情報のセキュリティー強化などにより〈信頼の獲得〉を最優先に進めたことが成功の秘訣だと北岡さん。



国家が侵略や占領などにより無くなってもサイバー空間を活用していたら再び再建できると歴史から学んだ危機管理によりデジタル化が進んだエストニア。



エストニアは小国だから出来たは日本がデジタル化を進めない言い訳でしかなく重要なのは必要に迫られて未来を選択したエストニアから何を学ぶのか。



コロナ禍でデジタル後進国であることが露呈した日本も必要に迫られている状況です。超高齢社会を迎える中で医療介護の制度を持続可能なものにするためにもデジタル化は必然。



デジタル化はテクノロジーの問題ではなく国が国民から信頼を獲得できるかどうかが最重要だという北岡さんの指摘はまさにその通りだと思います。



DXを何のために進めるのか。それは地域で暮らすひとりひとりの幸せのためであり青藍会グループ副代表の阿武さんはこれからも地域の困り事に応えていき町をハートで包んでいきたいと話していました



〈メイドイン山口〉を日本から世界へと広げたいと今後の100年を見据えて未来予想図を描く青藍会グループ。地方から始まっているDXにこれからも注目していきますキラキラ音譜