もしもの時に備える | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

もしもの時に備える

週末は川崎市で地域医療介護に携わる人々と市民を繋ぐ「Kawasaki Thanks Bridge Project」主催の第2回「健康よろずカフェ」のお手伝いをしてきましたキラキラ


病気になってから介護が必要になってからではなく日頃から医師や介護職と顔の見える関係を築くことや市民が自ら学ぶ機会を提供することがカフェの目的ですひらめき電球



川崎市医師会の副会長で関口医院の関口博仁先生に「もしもの時に備えましょう〜人生会議って言われても〜」をテーマにお話いただきました。



"ピンピンコロリがいい"と思っていても超高齢社会ではそうは問屋が卸しません。40代で末期がんで亡くなった母は1年半の闘病をしましたし



母の後を追うよう50代でこの世を去った父も胃がん、肺気腫、ウェルニッケ・コルサコフ症候群など沢山の病気を併発し最期は車椅子でした。。。



"もしもの時"とは「死」について考えるということですが同時に「今」をどう生きるかを想像することに繋がります。



母の命の限りが分かった時に"おはよう""行ってきます"など何気なく交わす日常の会話がとてもかけがえのないものだったことに気付かされました。



「もしバナゲーム」というまさに"もしものための話し合い"をするきっかけを作るためのゲームを用意してくれた関口先生。この"もしバナ"はアメリカで開発されたカードゲームを



在宅・緩和ケアの医師が日本版に改良したもので、ゲームを通じて人生において自分が何を1番に大切にしているかや自分自身の最期のあり方について様々な気づきを得ることができます。



がんで余命が半年と分かった時を想定してみなさん何を大切にしたいかを選んでいただきましたが、大学生も参加してくれていて幅広い世代が一緒に"もしもの時"について熱心に語り合りあいました。



「不安がない」「痛みがない」「いい人生だったと思える」「ユーモアを持ち続ける」など自分自身の在り方や心の持ちようのカードを選ぶ人や



「家族や友人とやり残したことを片付ける」「人生の最期を1人で過ごさない」「私の思いを聞いてくれる人がいる」「家族の負担にならない」など大切な人を思い浮かべてカードを選んだ人も。



「正解はなく答えはその時々で変わってもいいんです」と関口先生。大切なのは自分の想いや意思を家族や友人と共有することクローバー



治らない病気と診断されるなどもしもの時に本当に直面すると人間の心は大きく揺らぎます。母が末期がんと診断され在宅での看取りを私が選択した時に、父は"何かあったらどうするんだ"と不安を隠しませんでした。



自分や家族の「死」を前にした時に慄かない人間はおらず(私だって本当は不安でいっぱいでした。。)これは医師や介護職などの専門職でも同じだと思います。



「主治医を信頼する」というカードを選んだ女性のかかりつけ医は実は関口先生。自宅が診療所だった関口先生は町医者をしていたお父様の背中を見て育ったとのこと。



理想は父親のような医師になることだそうですが"お父様の代からお世話になっているのよ"という言葉を聴いて理想を着実に実現されているなと感じましたクローバー



カフェに参加してくれた大学生は青山学院大学の落語研究会の学生のみなさんでコロナ禍で学生生活が制限され人前で落語を披露するのは久しぶりとのことビックリマーク



緊張感たっぷりの1年生から貫禄の4年生まで楽しい落語を聴かせてくれました。歳を重ね人生経験を積んだ彼らが再び"もしバナ"ゲームをやったらどんな答えを出すのでしょうか。




月に1度開催している川崎市の「健康よろずカフェ」学びと出逢いに感謝ですキラキラ音譜



もしバナカードについて詳しいことを知りたいという方はこちらを参考にしてください☞

https://www.smartkaigo.jp/contents/moshibana.php