人の善意を信じたい。。。
宝塚雪組の大江戸スクランブル「夢介千両みやげ」を姪っ子と観劇してきました姪っ子もオペラグラスを片手に食い入るように観てくれていてあーちゃんは大満足
雪組ならではの日本物ですがお白洲での名裁きでお馴染み「遠山の金さん」で知られる山手樹一郎さんの小説が原作のミュージカル。
トップスター彩風咲奈さん演じるのは小田原の庄屋の息子夢介。父親からの言い付けで千両という大金を手に"道楽修行"のために訪れた江戸で次から次へと騒動に巻き込まれていくというストーリー。
訛りもすごくて牛のようにのんびりしている夢介は悪い奴に脅されたり騙されたりその度に大金を出して解決していきます。
人助けをすることは当たり前でお金を持っているのを自慢することなく気前よく差し出すやり方が全くいやらしく見えない不思議な魅力が。
前作の「シティーハンター」で演じたコミカルだけど影のある冴羽リョウからの田舎者の夢介と振り幅が激しい役を演じ切る彩風さんの変幻自在さに感動でした。
"いや〜良い芝居を観せてもらった"とスリに遭ってもあっけらかんと笑って許すおおらかさに一目惚れして押しかけ女房になる女スリのお銀を朝月希和さん。気も強いけど喧嘩も強いお銀のやきもち焼きで一途なところがまた可愛い。
江戸の伊勢屋の放蕩息子を朝美絢さん。丁髷姿も麗しく顔が良いから女にモテて仕方がないと自称する遊び人ですが結局は夢介に持っていかれてしまう聡太郎。格好つけているけれどどこか憎めないどら息子を朝美さんが好演。
スリの三太を演じるのは雪組に組替えになった和希そらさん。姉貴分と慕うお銀とは火事で焼け出された人たちが住む“お救い小屋”で苦労して育った間柄で貧しくとも逞しく生きる青年。
嘘だと分かっても責めることなく相手を思い遣る夢介の優しい心が伝わって悪事を働いていた人間が真人間になろうと改心していきますが
力でねじ伏せるのではなく「北風と太陽」の太陽のような存在で観ている方もなんだか夢介の魔法にやられたように素直な気持ちになっていくからあら不思議
"生き金"とはつまり"人のために"お金を使うということ。困っている人がいたら放っておけないお人好しの夢介のように人の善意を信じたくなりました
身分も職業も関係なく生き生きと生きる庶民の姿を描いた痛快人情時代劇大江戸スクランブル「夢介千両みやげ」姪っ子も楽しんでいました
そしてギラギラスーツやアラビアンな衣装も素敵なショー「Sensational!」では彩風さんが夢介とは全く違うクールな表情でスタイリッシュなダンスを魅せてくれました。
彩風さんの足の長さには毎回びっくりさせられていますが今回も溜息が出るほどのスタイルの良さで目の保養になりました
新加入の和希さんの歌とダンスも素晴らしく群舞がより引き締まったような。また「夢介」でも最後に美味しいところを持っていった金の字役の縣千さんはソロの歌もあったり今後が楽しみ
"衣装や舞台セットも綺麗だね"と姪っ子。絵を描くことが大好きで中学校では美術部に所属している姪っ子の創作活動に
少しでも役に立ったら良いなと思いますしあーちゃん伯母さんも夢介のように"生き金"をどんどん使っていこうかなぁ〜〜