何度でもやり直せる | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

何度でもやり直せる

毎週日曜あさ6時25分からオンエアのニッポン放送「ひだまりハウス〜うつ病と認知症について語ろう」



今週のゲストは会社経営者など日々挑戦する人のメンタルヘルスを支援する「Re(アールイー)」代表の小林宣文さんでしたひらめき電球



大学や大学院では統計物理学を専攻していた小林さんが新卒で入社したのは医療関係とは縁の無い自動車開発関連。その後、マーケティング、シェアハウス事業などの職種を経て



2015年に精神疾患の検査キットの開発をしている研究者の先輩と医療やヘルスケアを手掛ける会社を設立します。



実は大学院時代から精神疾患で苦しんでいる友人の支援をしていた小林さん。当時は病気に関する知識を持っておらず話を聴くことしか出来なかったそう。



ただ"医療者ではない自分にも何か出来ないか"という想いをずっと持ち続けていて、患者さんのためにという志を同じくする仲間に出逢い起業を決意。



代表取締役として先頭に立ち会社を引っ張っていましたが、業務と並行して社内トラブルを解決しようと1人で全てを抱え込んでしまった小林さん。



本人には自覚が全く無かったそうですが起業メンバーが小林さんの異変に気づき引きずって病院に連れて行ってくれたそう。



食欲もなく気がつけば20キロも体重が落ちていてセルフネグレクトの状態になっていたり、ベッドに座って考え込んでしまい眠れない日が続きます。



1番辛かったのはひとりでいる時間で常にトラブルのことを考えてしまうのでリフレッシュすることが出来なかったそう。



後日、先生からうつ状態がひどい時は"暇な時間を暇だと感じられない"と言われて腑に落ちたと小林さんは話してくれました。



自分は居ない方がいい、他の人に任せた方がいい。。。など思考が悪い方に偏っていたことにも当時は気づかず。そんな状況にも関わらず人前では元気なフリをしていたそう。



診断は適応障害によるうつ状態。簡易検査をした時に全ての項目が寒気がするくらい当たっていて自分のことを指していると思ったと小林さん。



会社の代表を辞任した小林さんは治療をスタート。投薬には心理的なハードルもあったそうですが悪化させないために適切な服用は必要なこと



また副作用や自分に合う合わないなどの情報を医師と共有することが早期回復のためには大切だと指摘していました。



さらに介護的なイメージのあったリワークのためのデイケアも大人のメンタルヘルスの専門学校のようで非常に面白いと感じたそう。



ただし少しずつ減ってはきていますがフラッシュバックや希死念慮は完全に無くなってはいないとのこと。他には処理能力の低下も感じていて



例えば元々話すことが得意でしたが言葉の選択がぴったりこないもどかしさを感じているそう。周りからは大丈夫と言われるそうですが。。。



メンタルヘルスの知識もあった小林さん自身がうつ病を経験し改めて誰の身にも起こりうると痛感。会社の名前の「Re」には再び動くや何度でもやり直せるという想いが込められています。



トップに立つ人間は簡単に弱音を吐くことが出来ない状態に置かれており、起業者の半数が1度はメンタルヘルスの問題を抱えるというデータもあります。



悩みを抱える経営者のみなさんにはとりあえず定休日を作りましょうとアドバイス。そして当たり前ではありますが相談できる相手を作っておくこと。



「Re」では通院支援もしているそうで、医師は症状を抑えることを優先させますが小林さんは経営をする側の目線でサポートやアドバイスをしています。これは大事なことだと思いますクローバー



そして小林さんは同じような悩みを抱えている人のために自分の体験を克明に記録しています。小林さんの几帳面な性格が伝わってくる内容で非常に分かりやすく示唆に富んでいます☞



これまで見逃されていた経営者のメンタルケアに取り組んでいる「Re」代表の小林宣文さんのインタビューはニッポン放送「ひだまりハウス」のホームページから聴けますのでご利用下さいキラキラ音譜