百獣と百花を描く。。。
毎年恒例の水墨画教室の展覧会に出す作品が完成しましたテーマは歌舞伎から選ぶことを自分への課題にして今回は「石橋」の獅子の精です🦁
能の「石橋」から題材を取ったもので別名「獅子物」とも呼ばれていますが、歌舞伎を観たことのない人も「連獅子」の白い獅子と赤い獅子が激しく頭を振る毛振りは知っているのではと思います。
獅子物は親子で演じることが多く中村勘九郎さんと史上最年少9歳の長男勘太郎くん、仁左衛門さんが喜寿77歳で孫の千之助さんと踊った時には大きな話題に。
そして獅子を描く際に外せないのは牡丹の花獅子は「百獣の王」牡丹は「百花の王」と呼ばれ良い組み合わせとされています。
無敵の獅子にも恐れるものがありそれが獅子の体に寄生する虫で死に至ることもあり「獅子身中の虫」ということわざにも。
そんな害虫に効くのが牡丹の花から滴り落ちる夜露と言われていて獅子は夜になると牡丹の花の下で眠るという逸話から中国や日本で屏風や襖絵の図柄に取り入れられるように。
この牡丹の花が本当に難しかった描けば描くほど正解が分からなくなってしまいましたが最終的には主役の人物とのバランスで決めました
額縁に収まるとグッとそれらしくなりますので額装が楽しみ水墨画の展覧会は来月開催です