子供を大人にする。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

子供を大人にする。。。

毎週日曜あさ6時25分から6時55分までOAのニッポン放送「ひだまりハウス〜うつ病と認知症について語ろう〜」



今週のゲストはサッカー元日本代表のキャプテンを務め現在も指導者として活躍している柱谷哲ニさんです⚽️



93年にスタートしたJリーグの創成期に日本代表として72試合に出場した柱谷さん。守備的ミッドフィルターを務め仲間を鼓舞する姿から闘将と呼ばれていました。



柱谷さん世代と言えばやはり"ドーハの悲劇"。カタールのドーハで行われたW杯アジア最終予選でグループ1位だった日本は初の本戦出場を目前にしながらロスタイムにイラクに同点ゴールを決められ予選敗退。



「嘘だろ。夢であって欲しい。。。」試合終了のホイッスルが鳴った瞬間に泣き崩れた選手達。柱谷さんもその時の記憶はないと語っていました。



衝撃の大きさが伝わりますがさらにロッカーに戻るとサブの選手達が大声を出して泣きながら掃除をしていて本当に全てが辛かったそう。



成田空港では良くやったとファンに温かく迎えられましたが帰国してもゴールシーンがフラッシュバックし眠れない日々が続きます。



そんな柱谷さんがドーハの悲劇から立ち直るきっかけとなったのは"現実を受け止めて前進しなきゃ"という奥様の言葉でした。



当時の日本代表のメンバーは今も現役で活躍する三浦知良さん、中山雅史さん、ラモス瑠偉さん、武田修宏さん、北澤豪さんなど個性の塊のような人間ばかり。



オフト監督からキャプテンに指名され光栄だと思いましたが同時にみんなの顔が思い浮かんだそうおーっ!色々リーダーとして勉強したと柱谷さん。



またオフト監督からは人間観察をしろと言われ日本代表の選手達を見ているといつも決まった面子で食事をしていることに気づきます。



チームスポーツは信頼関係がなければ成り立ちませんので全員が会話が出来るようにと井原さんと中山さんにバラバラに座ってとお願いしたところ選手達に変化が。



それまで後輩は先輩にものが言いづらい雰囲気がありましたが年齢に関係なくフラットな状態の構築に成功しプレーにも反映されたそうです。



ヴェルディ川崎を退団した後は母校の国士舘大学サッカー部コーチ、コンサドーレ札幌や浦和レッズの監督



そして今は花巻東高校サッカー部とプロから高校生まで様々なカテゴリーのチームで指導をしている柱谷さんは必要とされたら何処でも行くと話します。



実は選手の時よりも監督の方が休む暇がないそうです。データを分析したり練習のメニューを考えるのも大変なんだそう。



それでもサッカーに情熱を注ぐのは勝った時の感動が忘れられないから。そして日本サッカーの父と呼ばれるデッドマール・クラマーさんの言葉が礎に。



「サッカーは本当に素晴らしい競技だ。何故ならサッカーは子供を大人に、大人を紳士に育て上げるから」



花巻東高校の子供達を指導して5年で県大会優勝を果たしますが柱谷さんがまず最初にやったのはサッカーを好きだからやるのか?それとも優勝したいのか?選手達の意思を確認すること。



チームとして目標を統一し全国大会に行きたいという想いが脈々と後輩達に受け継がれていくリレーションシップが確立されていったことが結果に繋がったとのこと。



雪深い東北の高校のグランドはボコボコで石拾いをしたり選手に信頼してもらうためにサッカー以外の話もどんどんして自分のことを知ってもらう努力も。



練習では例えば1000m走では何分で走れと柱谷さんが指示をするのではなく選手が自分で決めてベストを尽くすかどうかを見るとのこと。



指導者として日々研鑽を積む柱谷さん。いくら勉強しても足りない所はあるので必要があれば専門のコーチの力も借ります。監督として選手に問いかけるのは"覚悟を持ってやっているのか"どうか。



実は柱谷さんは大雑把な性格で綿密だったオフト監督のやり方を引き継いでいるのは日本代表監督を務める森保一さんだそう。



ドーハの悲劇の時にルームメイトだった2人。2022年のワールドカップ開催地は因縁の場所カタールですが森保さんは悲劇を歓喜に変えたいと話しています。



ワールドカップ出場を決めてもファンから厳しい意見が出るのはそれだけ日本のサッカーが成熟してきた証。自信を持って闘って欲しいと柱谷さんもエールを送っていました。



ニッポン放送「ひだまりハウス」サッカー元日本代表キャプテンでJリーグから高校生まで幅広い選手達の指導に尽力する柱谷哲ニさんのインタビューはこちらから☞