人間の心の隙を。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

人間の心の隙を。。。

今月から新たにスタートしたnote &音声配信番組「翔べ!ほっとエイジ〜人生100年時代の歩き方トーク」


今月から改正民法が施行され成人年齢が20歳から18歳に引き下げられた「18歳成人」をテーマに様々な専門家にお話を伺っています。


今回のゲストは学校向けの消費者教育教材を作成し講座講師なども務めている消費生活総合サポートセンター(通称Cサポ)の窪田久美子さんです。


消費者教育には今まさに成人する年齢の若者向けに行う教育と小学校高学年から18歳になるまでに身に付けたい教育の2種類があると窪田さん。


ただし学校では衣食住を得意とする家庭科の先生に消費者教育は任されているのが現状で学校により温度差があるとのこと。


子育て、介護、男女参画、地域貢献、さらに今年から投資信託を含めた金融教育も新たに高校の家庭科に追加されました。


家庭科の先生がこれだけ多岐にわたる消費者教育に対応できるわけがありませんし現場からも戸惑いの声が上がるのも当然です。


2012年にダンスが中学校の体育で必修化、小学校でも指導要領に盛り込まれた時のことを思い出してしまいました。


踊ったことのない先生が必死にダンスを学ぶ微笑ましい映像がテレビで流れていましたが先生も万能ではありません。


プライベートの時間も使って消費者教育に20年あまり情熱を注いできた窪田さんが実際に現場で実施している講座を実演していきながらどんな学びが必要なのか伺いました。




こちらは中学生向け「Cサポくんと開けてみよう!『消費生活の玉手箱』」 という主に中学校の技術・家庭科の「消費生活」の授業で学習できるアクティブ・ラーニング用の教材。



こちらの教材はCサポのホームページから利用することができますのでぜひお試し下さい☞https://www.c-support.or.jp/page/home.html


いまやネットで買い物をするのは当たり前になりました。タブレットを使ってネットショッピングを擬似体験しながらどんな点に注意してサイトを見れば良いのか教えていただきました。



相川さんもAmazonでよく買い物をするそうですがプラットホームがたとえ大手の会社でも商品を出店している事業者は様々です。みなさんも価格の安さだけに注目していませんかあせる



20歳未満の消費生活相談の中で被害の約7割がインターネット通販によるもので返品できなかったり商品が届かないなどのトラブルだそう。



信頼できる事業者かどうか会社概要のチェック、メールアドレスは有料のドメインかどうか、説明文は不自然ではないか、支払い方法は複数あるかなどなど確認するポイントは沢山あります。



誰も自分が騙されるとは思っていませんが大人でもひっかかることがあります。"あやしい"と気づくアンテナを持つことが大切でサイトを比較して購入するなど総合的な判断力を身に付ける必要があると窪田さん。



さらに高校生向けに実施している「金」と「美」の消費者トラブルに関してもレクチャーしていただきました。


訪問販売など特定の取引の場合は一定以内の期間であれば無条件で取り消せるクーリングオフはみなさんご存知だと思います。


ただし最近はzoomやLINEといったSNSを介したやり取りも増えていますのでどんなケースならクーリングオフが可能なのか一緒に考えていただけたらと思います。


最近は投資用の教材を購入させられる詐欺も増えているそうで先輩などから持ちかけられた場合には人間関係を壊したくないと断れない人が多いそう。


窪田さんはそんな時こそ厳しい態度やキッパリと断る勇気が必要だと指摘。何故なら身近な人が加害者になることを予防するということに繋がるからです。


窪田さんも成人年齢が18歳に引き下げられ未成年という理由で簡単に契約を取り消せていた未成年者取消権が無くなったことにより"騙せる市場"が確実に広がることになると懸念していました。


お金が儲かるという甘い話しに騙されるのは若者だけではありません。"人生を変えられるかも"と思ってしまう人間の心の隙や弱さを巧みに狙ってくるのが悪徳商法です。


賢い消費者になるための消費者教育はやはり成人年齢になる前から必要だと感じましたし、学校の先生だけではなく窪田さんのような実践のプロの力も借りて欲しい。


「翔べ!ほっとエイジ」消費者教育に長年携わってきた消費生活総合サポートセンター窪田久美子さんのインタビュー【前編・後編】ぜひ親子でお聴き下さい☞