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加害者になる可能性も。。。

今月から新たにスタートしたnote &音声配信番組「翔べ!ほっとエイジ〜人生100年時代の歩き方トーク」


「18歳成人」をテーマに様々な専門家にお話を伺っていますが最後のゲストはクレジット詐欺、投資マンション詐欺、スカウト詐欺など様々な消費者被害事件を担当してきた平澤慎一弁護士です。


弁護士になった頃から消費者被害に関して教育啓発の必要性について関心を持っていたという平澤さん。知識をつけて被害に遭わないようにするという受け身の教育で良いのかと疑問に思ってきたそうです。



そんな平澤さんが担当した被害の9割が20代前半の女性というスカウト詐欺。モデルにならないかと声をかけられ事務所に行ったところ無料のエステを勧められ結果として高額の化粧品を買わされるという被害です。



事務所が費用は負担するから大丈夫と信用させた上で化粧品代の60万円を分割して払うためのクレジットカード契約を結ばされてしまいます。



途中からお金が振り込まれなくなり被害者の元にカード会社から請求書が送られてくるという相談が消費生活センターに相次いで寄せられて発覚したそうです。



このスカウト詐欺の被害者は誰か?被害を受けたのはクレジット会社でありスカウトされた女性達も騙された被害者でありながら名義貸しという形で詐欺に加担してしまうことになってしまいました。



このように若者が狙われる詐欺には美容やマルチ商法などがありますがマルチ商法では先輩など身近な知り合いから勧誘されるため断りにくいという背景がありますし



さらに友人や同級生を巻き込むことになり被害者ではなく加害者になってしまう可能性があるということも知っていて欲しいと思います。



「未成年者取消権」により目に見えない形で守られこれまではターゲットにならなかった18歳と19歳。成人年齢が20歳から18歳への引き下げに関して2歳早くなるだけという論調もありますが



この2年は進学や就職などで環境が変化し社会が急に広がっていく時期であり、希望に溢れてはいますが期待と不安が交錯する不安定な状況で非常に危ういと平澤さんは指摘。



"こんなことで騙されるのか?"と思うかもしれませんが年齢に関係なく合理的な判断が出来ないようにして契約させる事業者と個人には力の格差があるということを知って欲しいと平澤さん。



消費者被害は金額が大きくないケースもあり泣き寝入りしている人の方が多いのが現状ですが先ほどのスカウト詐欺は被害を受けた複数の女性が声を上げたので救済できたそうです。



これまでも様々な消費者被害が起きていますが"おかしい"という声が被害者から上がって法規制に繋がっていますので泣き寝入りしないことが大事です。



私も様々な被害者取材をしてきましたが20年前は街頭で署名活動をして小さな声をコツコツ集める方法しかありませんでした。ですが今はSNSを使って個人が社会に発信できるようになりました。



1人の力では不可能なことも沢山の"これはおかしい"という声が集まれば社会を動かす流れを作ることが出来ますのでネットワーク作りに役立て欲しいと平澤さんも言っていました。



がん対策基本法など当事者の活動により成立した法律もありますので実は自分達の声を反映した法律を自らの手で作ることも出来るのです。



成人年齢引き下げに関しては本当に若者達が望んでいたのかと平澤さんは疑問を投げかけていましたし、本来なら私達を守ってくれるはずの法律に不備があることは明らかであり



成人年齢引き下げによる弊害はこれから色々な形で出てくると今回インタビューした専門家のみなさんは危惧していました。



年齢に関係なく消費者問題は全ての人が当事者です。ひとりひとりが自分事として考えて積極的に行動が出来るような情報をこれからも「翔べ!ほっとエイジ」では発信していきたいと思いますメモ



消費者被害に取り組んでいる弁護士の平澤慎一さんのインタビューはこちらからお聴きいただけます☞

https://note.com/100years_hiker/m/mcbabb59799b6