心に小さな赤鼻を。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

心に小さな赤鼻を。。。

今月14日発売の「週刊新潮」の【Bookwormの読書万巻】という書評コラムで金本麻理子さんの「うつぬけの魔法」を紹介させていただきました。


この本は1999年に日本でも公開された映画のモデルとなったパッチ・アダムスと金本麻理子さんの出逢いを書いた一冊。



パッチはクラウン(道化師)として世界各地の病院や被災地などを訪問し心身に傷を負った人に癒しや元気を届ける活動をしている医師で、無料で医療サービスが受けられる病院を設立したことでも知られています。



幼稚園の先生や訪問介護などの仕事を経て現在は日本にクラウンを普及させるクラウンアドバイザーの活動をしている金本さん。



そんな金本さんが人生のどん底にいた時に観たのがパッチの映画でした。金本さんのすごいところはその後の行動ですビックリマーク何とかしてパッチに会いたいとロシアで開催されるクラウンツアーに参加することに。



当時はネットもなくやり取りはFAXの時代。ロシア語もできませんし、なんとクラウンの服装で現地集合!?金本さんとパッチの出逢いの場面を読んでいるだけでドキドキとワクワクが止まりません。



そして実は私も本物のパッチに逢ったことがあるんですキラキラしかも金本さんと同じように大きな喪失と挫折を経験し生きている意味を見失っていた時に。



病で倒れ車椅子になった母の介護に直面した私は高校3年の時にヤングケアラ―になりました。その最愛の母をがんで亡くし深い哀しみの中にいた私に突き付けられたのが報道局へ異動という内示でした。



憧れのアナウンサーになれたこと自体が奇跡でしたが障害を持つ母と過ごす中で気づいたことを伝えたいという強い使命を持っていたのでまさかアナウンサーで無くなる日がくるとは。



「もう私には何も無い」と虚無感に苛まれていた時に「自分のテーマを貫きたいなら100人の医者に会ってこい。そして医療介護のことは町に聴けと言われるぐらいになれ」と言ってくれた先輩がいました。



その言葉に背中を押され訪ねて行った1人がパッチの友人だった高柳和江先生でした。高柳先生は20年以上も前に"笑いの大切さを唱え、さらに「死」を正面から考える講義をしていました。



その高柳先生が中心となりパッチのさん来日を実現。光栄にも来日記念のイベントの司会をすることに。



カラフルな服装で空港に降り立ったパッチ。拙い英語で出迎えた私を温かく包み込んでくれました。「ああ私笑えている」そう思えた瞬間でした。



クラウンになる時に大切なことは「自分自身が楽しみ、幸せであること」そうすれば周りの人も必ず笑顔になると金本さん。



みなさんも心に小さな赤鼻をつけてみませんか?きっと想いのままに生きていいと思えるはずです🍀