自然界に存在する。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

自然界に存在する。。。

毎週日曜あさ6時25分からオンエア

ニッポン放送「ひだまりハウス」ヒマワリ



あすのゲストは200年以上前から様々な

病気の治療薬に使われていたリチウムの



効果に注目し調査研究を続ける大分大学

医学部付属病院副院長の寺尾岳先生ですひらめき電球



リチウムと言えば電池をイメージする人が

多いと思いますが海水や私達が日常的に

使う水道水にも含まれている身近な元素。



1800年代には痛風や高血圧などの治療に

1949年には躁状態の興奮を鎮める効果が

確認され精神医学に初めて導入されます。



寺尾先生がリチウム療法に出会ったのは

研修医の頃ではじめは半信半疑でしたが



カーテンや洗剤など様々な方法で自殺を

試みていた希死念慮があるうつ病の患者に



投与したところ劇的に改善したという経験が

きっかけとなり研究にのめり込んだそう。



今では「リチウムと言えば寺尾」「寺尾と

言えばリチウム」と言われるほどの存在に。



現在は双極性障害の治療に使われている

リチウムは中毒症状を起こすことがあり

血中濃度を経過観察する必要があります。



また多尿、喉の渇き、甲状腺ホルモンの低下

手足の震えなどの副作用もあるとのこと。



体内からの排泄にも個人差がありますので

リチウムを用いた治療をする際には医師と

丁寧なコミュニケーションが必須です。



なぜ双極性障害に効果があるのかはまだ

解明されていませんが世界中で研究調査が

行われていてアメリカのテキサス州では



水道水のリチウム濃度が高い地域では

自殺率などが低いという報告もあるそう。



また寺尾先生達も日本全国を対象として

水道水のリチウムと自殺率との関連を



調査研究したところ男性の自殺率の低さと

有意に相関するという結果が得られたそう。



ただし水道水に含まれているリチウムは

本当に微量なので治療薬にはならないのと



実は地域によって含有量に差があることも

大分大学医学部の調査で分かっています。



ちなみに日本で1番含有量が高いのは

大分県でやはり自殺率が低いという結果に。



さらに最近のデンマークでの研究では

水道水のリチウム濃度が高いと認知症の



患者が減少したという調査結果があり

さらなる研究が進むことを期待したい。



自然界に存在するリチウムの可能性に

着目し直向きに研究を続ける寺尾先生の

インタビューはあすのひだまりハウスで音譜