獅子と牡丹
今年も水墨画教室の展覧会に向けて作品製作をスタートさせる時期になりました
今回私が描こうと思っているのは歌舞伎の演目「石橋」の獅子の精と牡丹の花。きょう牡丹に挑戦しましたが難しかったです
鏡獅子や連獅子など「石橋物」の舞台には必ず牡丹の花が飾られています。大輪の花を咲かせる牡丹は百花の王とも言われ
百獣の王である獅子とは古くから縁起の良い組み合わせとされていますがそれには実は理由があります。
獅子にも弱みはあり身体に寄生する虫によって命をも脅かされることがあります。これがことわざにもなっている「獅子身中の虫」
どんなに大きく力のあるものでも内部の裏切りから身を滅ぼすことにもなりかねないという意味ですが本来は仏典から出た言葉です。
命を脅かす獅子身中の虫を活動させないための薬が牡丹の花に溜まる夜露なんだそう。
獅子は牡丹の下で安らげることから安住の地の象徴であるとも伝えられています
観る人の癒しになるような牡丹が描けるかどうか。。。どんな仕上がりになるのかどうぞお楽しみに