理由なき戦争。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

理由なき戦争。。。

早朝630分から850分まで生放送のラジオ日本「スマートNEWS!」金曜日きょうはロシアがウクライナへ侵略攻撃をしかけているニュースを中心にお伝えしました。



特集コーナーのゲストはロシアに精通している時事通信外信部の平岩貴比古さんで今回の攻撃は"理由なき戦争"だと指摘。



嘘をつき続けることに何の痛みも良心の呵責も感じていないプーチン大統領はすでに合理的な考えが出来なくなっているのではと分析していました。



核のボタンを持つことを口にするという暴挙に出たプーチン大統領。軍事力を増強することで強い国を目指す指導者の末路であり力は決して抑止力にはならないことの証明です。



2015年にノーベル文学賞を受賞したスベトラーナ・アレクシエーヴィチさんの「ボタン穴から見た戦争」を読み返していました。



スベトラーナ・アレクシエーヴィチさんはベラルーシ出身のジャーナリストで父親はベラルーシ人で母親はウクライナ人です。



この本は第二次世界大戦でナチスドイツに侵攻されたベラルーシの子供101人の証言をまとめたものです。



肉親を目の前で殺され爆撃や銃撃の恐怖に晒されながら生き延びた彼らにはひとりひとり戦争の鮮明な記憶があります。



死と隣り合わせでいつでも人殺しが行われており自分の意思に関係なく子供らしくあることも人間らしくあることも許さない戦争。。。



当たり前の日常が奪われた彼らの証言をいくつか紹介します。当時11歳だった少年はこう振り返ります。



「憎しみは人の心の中で形づくられていくので、初めからあるものではない。」「僕は涙をなくしてしまった。必要な時も僕は泣けない」



「おかあさん、みんなが宙に浮いてる」首吊りにされた人達を見てこう母親に伝えた12歳の少年。飛行士になることを夢見ていましたが空が怖くなったという。



また兄を射殺された少女はその遺体を埋めるための穴を掘らされた時のことを決して忘れない。泣いたら殺すと脅され笑えと強要する村の警官。



まだ若くてハンサムな男の人達がこんなことを命ずるなんて。。。凄まじい恐怖を感じ死人よりも生きている人間が怖かったと語っています。



当たり前の日常や感情、そして夢さえも奪う戦争は人間性までも狂わせることが痛いほど伝わってくる記憶です。



ウクライナでも市民がすでに犠牲になっていると報じられています。大義があっても戦争は絶対に許されません。ましてたった1人の独裁者による理由なき戦争は何とかして食い止めなければ。。。



平和は当たり前ではなく守り続ける努力をしなければ脆くも崩れ去ることを胸に刻みたいと思います。



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