みんなのひきこもり | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

みんなのひきこもり

毎週日曜あさ6時25分からオンエアの

ニッポン放送「ひだまりハウス」ヒマワリ



九州大学病院で「ひきこもり外来」を

立ち上げた加藤隆弘先生が今週のゲストひらめき電球



「みんなのひきこもり」という著書も

書いている加藤先生自身も大学時代に



運動が苦手なのに背が高いという理由で

ラグビー部に駆り出され骨折をしたりして

心の不調を感じてプチひきこもりを経験。



ダメな自分が不甲斐なく先輩になんて

言われるかを気にしてしまったからだそう。



そんな加藤先生が精神科医になったのは

2000年でその少し前の1990年の終わりに

社会的ひきこもりが注目されるように。



私もひきこもりの息子さんがいる男性を

取材したことがありましたが不登校の延長で



ひきこもっている人が当時は多く親の

しつけや家庭内の問題とされていました。



しかし10代だけでなく働き出してからも

ひきこもる人がいて年齢に関係なく誰が

直面してもおかしくないと捉えるように。



80代の親が50代の子供の生活を支える

「8050問題」と呼ばれるまでに長期化した

ひきこもりは社会的な問題になっています。



対応が遅れてしまった背景には日本の

「恥の文化」が影響していると加藤先生。



子供がひきこもっているという事実は

恥ずべきことであり甘えているなどの偏見も



根強く本人も家族も周囲に相談できないまま

20年30年と時が経ってしまうケースも。



また相談に来るのはほとんど家族で

本人がもっと相談しやすい環境があれば



救えた方がいたはずと考えたことが

ひきこもり外来を立ち上げるきっかけに。



社会的ひきこもりは精神的な疾患とは

一線を画していましたが半数以上の人が



うつ病や発達障害などを抱えていたり

多くがグレーゾーンにいることが最近では



分かってきていますがひきこもり支援と

精神科が連携できている所は少ないそう。



不登校、精神疾患、職場での問題など

ひとりひとり原因は違っていますので



加藤先生は「ひきこもり研究ラボ」を

立ち上げて深層心理についても調査。



ひきこもりを恥と捉えてしまう原因は

加藤先生も経験したように自分はダメと

考えてるために自己肯定感が低くなるから。



また子供に期待しない親はなくその期待が

裏切られてしまったことが恥となるのです。



ですので加藤先生はひきこもり外来では

親や本人が気がついていないポジティブな

面を引き出すようにしているそうです。



"メンタルヘルスファーストエイド"という

一般の人達がひきこもりに関する知識を



持つことで専門家に繋ぐオーストラリアで

2000年に始まったプログラムを家族にも



受けてもらい上手く声掛けが出来るように

なったというケースが増えているそうです。



コロナ禍で加速したオンラインを活用し

アバターを使った相談支援やオンライン

診療なども進めていきたいと加藤先生。



誰がひきこもりになる可能性があり

2050年には外に出ない社会になると



予測する加藤先生は視点を変えることで

人は優しくなるのではと話していました。



ひきこもりの理由や原因は違っていても

確実な現実は親は歳をとるということ。



"親亡き後"を考えることは重要であり

本人へのアプローチはもちろんですが



家族へのファーストエイドも大事と

指摘する加藤先生のインタビューは

あすOAですのでぜひお聴きくださいひらめき電球



ウィークエンド・ケアタイム『ひだまりハウス』~うつ病・認知症について語ろう | ニッポン放送 ラジオAM1242+FM93大切な家族や友人のうつ病や認知症のサポートをしたいけど、どのように接してよいか分からないあなたに。そして、今は大丈夫と思ってはいるけど、突然やってくるうつ病と認知症。そんな時のために、病気の知識を分かりやすく知ることから始まるラジオ...リンクwww.1242.com