親孝行できないまま。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

親孝行できないまま。。。

毎週日曜あさ6時25分からオンエア

ニッポン放送「ひだまりハウス」

今週のゲストは松島トモコさんでした。



レビー小体型認知症と診断されたお母様を

5年あまり在宅介護されていた松島さん。



先日4日にそのお母様が亡くなったことを

ブログで報告されていましたが番組では

先月末に松島さんにお話を伺いました。



松島さんが銀幕デビューしたのは4歳。

天才子役として活躍する松島さんの側には

常に母の志奈枝さんがいて支えていました。



芸能活動をやれていたのはお母様が

いてくれたからで大人になってからも

あまりにも娘が覚束ないのでたとえば



地震があったらトモ子ちゃんを私が

おぶって逃げなきゃと言っていたそう。



"一卵性親子"と言われるほどの2人の

強い結び付きは戦時中に旧満州から



生まれたばかり10ヶ月のトモ子さんを

抱え命懸けで引き揚げて来た時から。



お父様は松島さんが生まれる前に召集され

シベリアに抑留され亡くなったそうです。



トモ子さんのお葬式を私が出すと言うほど

お元気で当日に着るアルマーニの洋服も



自分で選んでいたお母様の異変に松島さんが

気づいたのは95歳の誕生日だったそう。



その日は大好きな中華料理を手掴みする

ような勢いでまさに貪るように食べたり



また人の話を聴くのが好きなのに全く

聴かなかったりこれはおかしいと思った



松島さんが"ママ控えて下さい"と膝の上の

母の手を握ったら失禁していたそう。。。



それからはつるべ落としのように悪化し

長年来てくれていたお手伝いさんを部屋に



入れなかったり暴言を吐いたり椅子を

倒して回ったり外に飛び出したりと

嵐のような日々だったと振り返る松島さん。



ただし介護認定を受ける時だけはお母様は

シャキッとしていて旅行も買い物なども

何でも出来ると主張し要介護度は1でした。



親に口答えするなんてありえない松島家

面談中に松島さんが口を挟むことは出来ず



ケアマネジャーをお客様だと思っている

お母様は玄関先までお見送りをしたため

本当のことを伝えられなかったそうショック!あせる



ストレスで7キロも体重が減り33キロに。

パニック障害で過呼吸の症状も出て自分が

先に倒れてしまいそうな状況でしたし



家事も一切できない松島さんは友人から

介護は絶対無理だと言われていたそうです。



ですがお母様は元気な時に施設は嫌だと

拒否していて自分の家にいたいという

想いを知っていたので在宅を選びます。



幻視が特徴のレビー小体型認知症だと

お母様が診断されたのはちょっと後で



病名が分かったのは良かったが認知症は

治るものではなく薬を飲んでもらえるまで



噛みつかれたり吐き出したりを繰り返し

なんと1年半もかかったと話す松島さん。



"ドロドロと戦車が来る"という幻視は

曇りガラスを照らす光が見せたもので



またコートが兵隊の外套に見えたのか

ソ連兵が悪い相談をしてるから警察を



呼んでと訴えるなどの行動はおそらく

命の危険に晒されていた戦争中の体験が



呼び起こされたもので母は必死に何かと

闘っていたと分かったと言っていました。



レビー小体型認知症のことがよく分からず

急激な変化に戸惑い自分も正気ではなく



お母様に対して本気で怒ってしまい

写し鏡のようになっていたと松島さん。



そんなお互いに辛い状況だった3年半を

支えてくれたのはケアマネジャーさんで



介護と両立できないから仕事を辞める

という松島さんに在宅介護に終わりはなく



70歳を過ぎたトモ子さんに誰が仕事を

くれますかと指摘し逃げ場が無くなるから

仕事を辞めてはダメと止めてくれたそう。



"母のおかげで満州から生きて帰れたのに

恩義があるのにもし立派な母のまま

死なれたら親孝行できないままだった"



今年2月に100歳を迎えた志奈枝さん。

記念写真に収まるきちんと髪の毛を染め 



メイクをしたお母様の表情は穏やかで

松島さんもとても優しい顔をしています。



最期の夜はなかなか眠らないお母様に

添い寝して一晩中抱きしめていたそう。

心からご冥福をお祈りいたします。。。



悔いを残さないために選択した在宅介護

その日々を綴った松島トモ子さんの著書

「老々介護の幸せ〜母と娘の最後の旅路」



松島さんのブログ「ライオンの餌」では

お母様のウィットに富んだ数々の名言も

紹介されていますのでチェックして下さいメモ



ニッポン放送「ひだまりハウス」

松島トモ子さんのインタビューは

こちらのHPから聴きいただけます☞


ウィークエンド・ケアタイム『ひだまりハウス』~うつ病・認知症について語ろう | ニッポン放送 ラジオAM1242+FM93大切な家族や友人のうつ病や認知症のサポートをしたいけど、どのように接してよいか分からないあなたに。そして、今は大丈夫と思ってはいるけど、突然やってくるうつ病と認知症。そんな時のために、病気の知識を分かりやすく知ることから始まるラジオ...リンクwww.1242.com