水上は自由 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

水上は自由

〜東京パラリンピック2020レポート25〜



きょうは雨が降りしきる中で行われた

女子カヤックシングルの予選に出場した

今回一押しの瀬立モニカ選手を取材メモ



高校1年の時に体育の授業中の事故で脊髄を

損傷して車いす生活になったモニカ選手。



カヌーに乗るなんて絶対自分には無理と

始めは固辞していましたが脊髄損傷でも



乗れるカヌーを作ってくれたりと周囲の

想いに心を動かされて試してみたところ

水上はどこまでも自由な事に気づきますひらめき電球



リオパラには唯一の日本人選手として

カヤックに出場しましたが結果は8位。



体幹が機能しないモニカ選手ですが練習で

身体の使える部分の筋肉を鍛えることで



次第に姿勢を保てるようになりパドルも

より大きく速く漕げるようになりました。



そして迎えた東京パラリンピック本番

シュミレーションよりも10度ほど気温が

低くなり雨の中でのレースとなりました。



会場でモニカ選手のコーチを務めている

西明美さんを偶然見つけ話を伺えました。



海上は風が3mぐらいあるとのことでしたが

モニカは大丈夫と力強い言葉を聴けました。



1組目のトップのタイムは56秒台でしたが

モニカ選手の自己最速の記録は54秒93。



パラカヌーは200メートルの直線コースで

行われるスプリント戦でカヤックは先端が

シャープで幅が細くてスピードが出ますが



艇のバランスをとるのが難しくリズム良く

パドルを漕ぎ水面を滑るように進む必要が。



1番奥のレーンがモニカ選手で第2組で4着。

1分00秒180で準決勝進出を決めました。



得意のスタートダッシュは出来ましたが

後半寒さで減速してしまったとモニカ選手。



海を攻略するために2019年から大学を

休学してオフシーズンに沖縄で合宿を重ね

嫌いな海の波と風に向き合ってきました。



東京開催で沢山の人から応援してもらって

嬉しいと話すモニカ選手は障害者への偏見を



少しでもなくしたいという強い想いと

支えてくれる人への感謝の気持ちを込め

あさって4日の準決勝でパドルを漕ぎますクローバー