メダルを取らずに。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

メダルを取らずに。。。

東京パラリンピック2020レポート24



きょうも冷たい雨で寒いですがみなさん

風邪をひかないように気をつけて下さいね。



こんなに毎日スポーツを観ていると自分も

若い頃何かやっておけばと思う今日この頃。



きのうは有明テニスの森で車いすテニス

上地結衣・大谷桃子ペアの試合を取材メモ



実はテニスの試合を生で観るのは初めてアップ



試合時間の長さに加えて車いすを操作して

ボールを打ち返していく選手達の半端ない

運動量にテニスは忍耐のスポーツと再確認。



きのうは重い障害の選手が男女混合で闘う

クァードの日本が銅メダルを決めた試合は



3時間の熱戦で終わったのは夜中の2!?

上地大谷ペアの1時間40分より長かったショック!



車いすテニスでは2バウンドまでの返球が

認められていますがそれ以外はテニスと



同じルールでコートの広さやネットの高さ

用具も同じで3セットマッチを闘います。



車いすだから早く移動できるだろうと

思うかもしれませんが車いすを漕いでいく



動作がひとつ入りそれからラケットを

構えてボールを打つのは簡単ではないです。



上地選手は返球した後にクルッと背を向け

キュッキュッと器用に車いすを操ります。




対戦相手はダブルスの世界ランキングの

1位と2位が組んだオランダのペアです。



さすが世界屈指の実力を持っている

2人の攻めに苦戦している大谷選手を

上地選手が豊富なフットワークでカバー。



長いラリーも上地選手が素早い車いす

操作で打ち負けてはいませんでしたが



ダブルフォルトなどのミスが重なり

1セット目を落としてしまいました。



ランキング2位のファンコート選手に

途中からボールを集中させる作戦は



悪くなくラリーで疲れて隙が出来た

オランダのど真ん中や手の届かない

サイドに打ち返して巻き返す日本ペア。



ですが世界トップのデフロート選手は

終盤になってもショットが衰えず力で

押し切られて上地大谷ペアは準決勝敗退。



"チャンスがありながらものに出来ず

自分たちの展開に持っていけなかった"

と敗因を上地選手は振り返りました。



また自分のボールが浅くなってしまって

打ち込まれてしまう場面が多く上地選手の

足を引っ張ってしまったと大谷選手。



"サポートできるボールを打ちたいし

上地選手を目標としてやってきたので

 


その上地選手とペアを組んでいるのに

メダルを取らずに帰るわけにはいかない"



と女子ダブルス初のメダル獲得に向けて

大谷選手は言葉を噛み締めていました。



小学3年からテニスを始めインターハイにも

出場経験のある大谷選手ですが病気の治療の

副作用で右足と両手に障害が出て車いすに。



車いすテニスも最初は自分の知るテニスとは

全然違いやればやるほど楽しく感じず。。。


受け入れるまでに時間はかかりましたが

元々負けず嫌いの大谷選手はやるからには

グランドスラムに出場することを目標にし



キャリアが浅いことを言い訳にはせず

トップに近づくためにはどうしたら

良いかを考え自分のプレーを追求します。

 


大谷選手を指導する古賀雅博コーチは

それまで車いすの選手を教えた経験がなく



大谷選手も車いす競技歴が浅いので伝を

たどり上地選手のコーチを務めている

千川理光さんに助言を求めたそうです。



1度対戦した相手には絶対負けたくない。

全員に勝ちたいとプレーしていたら14歳で

国内ランキング1位になった上地選手。



"143センチと小柄なので相手よりも

動かないと勝てない"というその言葉通り

車いすを見事に操作して動き回ってました。



チームメイトでもありライバルでもある

上地結衣選手と大谷桃子選手は同じ歳。




女子ダブルス初のメダル獲得なるか注目の

3位決定戦の予定がまだ出ていませんが



ロンドンとリオで負けているオランダの

選手を破り決勝進出を決めた上地選手が

あす女子シングルスの決勝に臨みますニコニコ