総力戦で。。。
「Kawasaki Thanks Bridge Project」
川崎市で医療介護に従事するみなさんに
感謝の気持ちを伝えると共に1人1人に
出来ることを考えるプロジェクト第3弾
「川崎くらしとみらい会議」と題して
リモート座談会を週末に開催しました
これまでは医療と介護現場のリアルな
声を届けてきましたが今回は地域経済を
支援する川崎商工会議所のトップの方と
地域のセーフティネットの役割を果たす
民生委員の方そして行政の長を務めている
福田紀彦川崎市長をお迎えしての座談会。
"災害レベル"と感染症の専門家が指摘する
第5波ですが川崎市でも確保している病床を
上回るペースで陽性者が確認されていて
もはや局地的な災害ではなく自分の周りに
いないから大丈夫という楽観バイアスは
捨てて自分事と考えて欲しいと福田市長。
毎日ワクチンの個別接種や診療にあたる
川崎市医師会会長の岡野敏明先生からは
病床逼迫を受け増えている自宅療養の
患者さんに対して保健所が機能不全に
陥らないように医師会員や薬剤師会
看護協会などが協力してオンラインや
電話診療でフォローアップしている話が。
ただしコロナが疑われる時に一般の人が
利用するのは地域にある身近な診療所であり
発熱対応をする診療所と対応しない所の
二極化が起きていて今後入院できない
患者が増えれば発熱対応でさえますます
厳しくなっていくと岡野先生は話します。
また重症化をさせないことが大事ですが
呼吸管理が必要な状態に在宅酸素だけでは
観察も必要でかえって危険でありやはり
中等症の場合は入院を前提とし診療所でも
抗体カクテル療法が出来ればと指摘します。
ワクチン接種に関してはいつどれくらい
国からワクチンが提供されるのか不明で
混乱もありましたが現在は65歳以上の
ワクチン接種は8割以上の方が接種済みで
活動が活発な世代へのワクチン接種も順次
進めて年内には接種が出来ると福田市長。
地元の中小企業を支援する商工会議所の
会頭の草壁悟朗さんはここまでコロナ禍が
長引くのは正直想定外だったとのこと。
支援メニューは沢山ありますが補助金など
申請する際の書式が各所で微妙に違うそうで
自分で申請が出来ずに高額な手数料を
取られてしまう状況は看過できず支援を
受けるための障壁になっているので
改善して欲しいと草壁さんは訴えます。
そして1人暮らしの高齢者など見守りが
必要な方に対して感染させてはいけないと
直接の訪問が出来ずに無力感があると
民生委員を務めている大矢浩司さん。
ネット弱者が多い高齢者のワクチン接種の
予約の代行をしたかったが介護保険の
対象の方はケアマネジャーが出来ますが
そうではない高齢者の場合は個人情報の
取り扱いが難しく断念せざるを得なくて
市からの依頼や情報があればと課題を指摘。
行政による見守り事業は営業時間内でしか
連絡が取れないなどの問題もあり民生委員
社会福祉協議会などと連携協力しながら
ネットワークを強化できればと大矢さん。
またネット弱者対策として高齢者向けの
アプリを作って低額の通信量で提供すれば
オンラインの見守りも可能になると提案。
何があっても社会福祉を止めないように
自助と公助の架け橋を市民の立場からも
していきたいと大矢さんは話していました。
薬の処方もスムーズになるなどメリットが
大きいのはオンラインや電話診療の浸透で
これはコロナ禍で得たものと岡野先生。
また多職種、診療所と診療所、病院と
診療所、何よりこれまでライバルだった
病院と病院の連携が進んで役割分担も
出来ていると率直に話してくれた岡野先生。
お互いを思いやり助け合ってコロナ禍を
総力戦で乗り切りたいと力強い言葉も。
民生委員の大矢さんや商工会議所の
草壁さんが伝えてくれた暮らしの現場で
起きている課題も福田市長はしっかり
受け止めて対応すると答えてくれました。
「命」と「暮らし」を守るためには
どうしたら良いのか垣根を超えて語れた
"川崎くらしとみらい会議"はこちらの
ホームページから見られますのでぜひ☞


