信頼して欲しい。。。
毎週日曜あさ6時25分からオンエアの
ニッポン放送「ひだまりハウス」
39歳の若さで若年性認知症と診断され
1度は絶望の淵に立ちながら認知症だから
何も出来なくなるわけではないということを
証明し続けている丹野智文さんに先日
リモートでお話を伺うことが出来ました
2015年にも出演していただきましたが
番組以外でも丹野さんとご一緒する機会が
光栄なことに沢山あり大切な仲間の1人に
認知症の診断を受けて不安で一杯だった
丹野さんを前向きにしてくれたのは
笑顔で過ごす当事者との出会いでした。
今度は自分が支える側になろうと地元
宮城県にオレンジドアを立ち上げたり
全国の当事者の声に耳を傾けています。
「この人しゃべらなくなりました」
「認知症になり何も出来なくなりました」
認知症に対しての偏見は根強くこんな風に
決め付けてしまう家族が少なくないそう。
(認知症と共に生きる"希望大使"のみなさん)
特別なことはやっていないけれど本当は
当事者はしゃべれるし笑いますと丹野さん。
周囲が良かれと思ってやっていることが
実は本人にとってストレスになっていて
1人で外出するのは危ないと鍵をかけて
家から出るのを禁止して閉じ込めたり
またきちんと話し合って本人が行くと
決めていないために抵抗してしまったり。
本人に失敗させないようにという家族の
優しさはよく分かるけれども大切なのは
本人の意思でやりたいことをやれること。
7年前に1人で始めたオレンジドアですが
今は共に活動する当事者は5人に増えて
さらに地元の医師と連携して認知症と
診断された直後の当事者が相談できるよう
診療所や院内に窓口を開設したそうです。
「会社を辞めさせてデイサービスに」
「1人暮らしを止めさせた方が。。。」
認知症と診断されたショックは大きく
どうしても悪い方に考えてしまいますが
丹野さん達はすぐに進行するわけではなく
工夫することを学ぶから大丈夫だということ
長い期間元気で居られるからとアドバイス。
丹野さんも脳が疲れやすくなっていて
人の顔が分かりづらいという症状があると
前も言っていましたが最近も子供の名前を
忘れてしまったことがあったそうです。
長い文章を読む時はパソコンの読み上げ
機能を使ったり街中で道に迷った時のために
ヘルプカードは常に身に付けていますが
最近は若い人に見せるとスマフォで調べたり
きちんと対応してくれるようになったそう
また「物忘れノート」も今も続けていて
1日1ページは必ずその日に書くように
落ち込むのは仕方がないことでそこから
解決方法を考えて自分で決めることが
大切だとみんなに伝えているとのこと。
当事者の勉強会にもみなさん1人で
参加するそうですが遅刻は当たり前で
道に迷った時にどうやって辿り着くかが
大事でそれが次への備えになるのです。
家族などが優しさで先回りしてしまうと
成功体験をする楽しみを奪うことになるので
心配しても良いけれど信頼してと丹野さん。
診断から8年が経つ丹野智文さんですが
認知症になる前よりも積極的に人と出逢い
自分の意思で繋がりを強めてきたことが
変わらぬ暮らしを送れている秘訣です
ニッポン放送「ひだまりハウス」
認知症当事者の丹野智文さんのお話は
来月11日にOAしますのでお楽しみに