運命を抱きしめる | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

運命を抱きしめる

長年の夢だった姪っ子と宝塚観劇が実現ラブラブ



ちなみに姪っ子の顔を隠してるアニメは
姪っ子がスマフォで作成した似顔絵ですにひひ


天才音楽家ベートーヴェンが主人公で

分かりやすいかなと思ったのですが叫びあせる



階級社会、親との確執、悲恋、失聴と

幾多の苦難と対峙するベートーヴェンの



内面を平等と自由を掲げながら皇帝にまで

上り詰めたナポレオンの人生と重ね合わせ



"生きるとははてなマーク運命とははてなマーク如何に"という

とても哲学的な問い掛けに溢れた舞台で



姪っ子には少し難しかったかなと思いきや

面白かったねと言ってくれたので良かったビックリマーク



"音楽は誰のものか"という智天使の質問に

答えなければ天国には行けないとヘンデルや



モーツァルトが告げられる天上界の審判の

場面から始まった"fff-フォルティッシッシモ"



「音楽は貴族でなく万人のためにある」



その答えを託されたのは天賦の才を持つ

音楽家でありながら聴覚を失うという

過酷な人生を歩んだ楽聖ベートーヴェン。



魂から溢れる音楽への情熱や想いを見事に

体現したのは今作で卒業の望海風斗さん。



幼少期に受けた父親からの酷い仕打ちや

階級社会の壁に阻まれ愛する人と結ばれず

次第に耳が聴こえなくなっていく不安。。。



そんなベートーヴェンの前に姿を現す

黒いドレスの"謎の女"を真彩希帆さん。



ミステリアスな雰囲気でありながら

戦火の中で作曲を続けるベートーヴェンに

コーヒーを所望され断らずに用意したり



俺の声が聴こえるのはお前だけだと

ベートーヴェンに言われ通訳を務めたり



ピンクのメイド服みたいな衣装で登場し

ベートーヴェンに突っ込まれるシーンの

2人のコミカルなやりとりは微笑ましく。



この場面は姪っ子もお気に入りでしたニコニコ



軍人と音楽家という職業の違いはあれど

平等と自由のための"革命"に共鳴した



ベートーヴェンが交響曲を捧げるほど

敬愛していたナポレオンを演じるのは

次期男役トップに就任する彩風咲奈さん。



平等を実現するのではなかったのかと

ベートーヴェンを失望させる戴冠式の

場面では堂々たる皇帝の風格を見せます。



ロシアに進軍するも闘いに敗れた

ナポレオンの失脚はベートーヴェンの

立場も危うくすることになり故郷へ。



そこで直面したのは初恋の人がお産で

亡くなったという悲しい現実で失意の



どん底に落ちたベートーヴェンの前に

現れた謎の女が囁いたのは命を断つこと。



ここで場面が一転し凍土のロシアに。。。



死んだはずのナポレオンと好きな本の

話などで意気投合するベートーヴェン。



数の力では勝てなかったナポレオンが

自分の弱さや失敗を潔く認めている姿に



ベートーヴェンも結婚したかったや

音楽で役に立ちたかったと本音を語る。



実際にはあり得ませんがこれが舞台

醍醐味で天才も人間だったと思わせます。



「生きるとは苦しみ」というナポレオンの

言葉にインスパイアされたベートーヴェン。



再び登場した謎の女に名前を尋ねた返事は

"私は全ての人のそばにいるみんなの不幸"



そう彼女はずっと傍らにいた「運命」だと

理解したベートーヴェンはこれまでの



数々の不幸を嘆き悲しむのではなく素直に 

自分の運命を受け入れ愛しみ抱きしめます。



ベートーヴェンが苦難の一生の先に

辿り着いた"歓喜の歌"をミュージカルで

表現した演出の上田久美子さん天晴れひらめき電球



ベートーヴェン宛の亡くなった初恋の

人からの手紙にはこんなエピソードが。



ナポレオンが流刑の地セントヘレナ島で

島民が耕す田畑に一本の畝を作ったと。。。



万人のための音楽は一本のペンと一本の

指揮棒で紡ぎ出すたった一曲で良いと

ベートーヴェンに優しく語りかけるよう。



"より強い"より強い想いを込め生きる喜びを

音楽に託した「fff-フォルティッシッシモ」



歌唱力抜群のトップコンビの最後に

相応しい素晴らしいミュージカルでした音譜




コロナ禍による公演延期もあり退団が

半年先送りになるという異例の事態に。



また恒例の卒業パレードも中止ですが

それでも舞台に立てる"歓喜"と"感謝"を



ファンに届ける"fff-フォルティッシッシモ"

東京宝塚劇場にて今月11日まで上演です音譜



また姪っ子は一緒に行ってくれるかなにひひ