災害弱者ではない | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

災害弱者ではない

あさ6時30分から8時50分まで生放送の

ラジオ日本「スマートNEWS」木曜日



いま、あなたが思うこと"をテーマに

先週から被災地の声をお届けしていますが

きょうは東日本大震災発生から10年。。。



新聞各紙は一面、社説、企画記事など

震災のニュースで埋め尽くされてました。



その中で災害時には第三者の助けが必要で

"災害弱者"の立場になってしまう車椅子の

女性の体験を取り上げた記事がありました。



普段から困った時に助け合える人間関係を

築くことを心がけ自分が困っていることを

声に出して伝えるようにしているとのこと。



まさに我が家も車椅子の母が1人で家に

居ましたので万が一に備えて近所の人との

コミュニケーションは欠かせませんでした。



きょうはそんな日頃からの訓練により

津波の被害から逃れて無事に避難できた



岩手県陸前高田市在住の車椅子ユーザー

高橋未宇さんに当時の様子など伺いました。



先天性の脳性麻痺により車椅子生活を

送っている高橋さんは当時小学5年生で

震災に見舞われたのは授業中だったそう。



サポートの先生に抱き抱えられて避難し

車椅子は別の先生が運ぶという連携により



避難することができましたがこの行動は

実は日頃から訓練していたので出来たこと。



周囲の善意に頼るのには限界があるので

平時に有事をきちんと想定することが

命を守ることに繋がることが分かります。



ですが車椅子の高橋さんは避難所での

生活では不便に直面することになります。



みなさん体育館の床に段ボールを敷いて

密集して過ごしていますがその間を通る



時にはやはり気を遣うことになったり

多目的トイレが支えなかったりしたそう。



また車椅子は外と内が兼用になりますので

衛生面での問題があったと話していました。



当事者が感じる"不便"を知ってもらうことは

お互いに快適に過ごすためにも必要なこと。



高橋さんも利用したことのある福祉施設が

避難所になっているのを親御さんが新聞で



見つけて移動したそうですが車椅子でも

気兼ねなく過ごせる"福祉避難所"の存在は



実はあまり知られていないのが実情で

きちんと整備を進めて欲しいと思います。



大規模な嵩上げをしていた陸前高田市。



ですがその土地の6割は利用が決まらず

人も戻らずに空き地が目立つ状況です。



そんな陸前高田の災害住宅に戻ったのは

高橋さんが高校に入った時で同じ住宅に



住む高齢者との交流や自治会の催しへの

参加など地域との繋がりを取り戻します。


  

幼い頃から地域の人や学校の先生など

たくさんの人に支えられてきた高橋さん。



高齢者と交流するボランティアの大学生の

姿を見て選んだのは介護の仕事で自分も

誰かを笑顔にしたいと語ってくれました。



大震災をきっかけに支える側になった

高橋さんは決して災害弱者ではありません。



車椅子ユーザーはバリアフリーの専門家ビックリマーク

当事者の声を届けて欲しいと思いますニコニコ



そんな高橋未宇さんの話が聴けるのが

きょう夜9時からラジオ日本で放送の

報道特別番組「東日本大震災から10年

被災地の今と これから」に出演しますひらめき電球



ぜひ耳を傾けていただけたらと思います音譜