もじゃもじゃ先生
毎週日曜あさ6時25分からオンエアの
ニッポン放送「ひだまりハウス」
あすのゲストは世界初の耳に装置しない
対話支援機器の発明者の中石真一路さん
聴脳科学総合研究所所長の中石さんは
元々は大手レコード会社EMIに勤めていて
新規事業でスピーカーの研究をした時に
聴こえにくい人はそのことを語らないこと
伝えられない辛さがあることに気づきます。
実は事故で左耳が難聴になったことを
お父様は子供の中石さんに伝えておらず
車内で話す時に大声になる父親が怖くて
話しかけられなかったという思い出が
後に父親から仕事に就きづらかったり
辛かったという話しを聴いたそうです。
「聴こえ」の研究に専念するために何と
大手の会社を退職してしまった中石さん。
耳が遠くなったら補聴器という概念を覆し
医師ではないからこそ音にこだわるという
全く違うアプローチで耳が影響している
"ヒアリングフレイル"解消を目指します。
聴こえにくいのは本人のせいではないので
補聴器をつけて聴こえるように当事者が
努力する形から脱却して話す側からも
歩み寄れる支援を中石さんは考えました。
難聴でも伝音性難聴と感音声難聴では
音の聴こえに違いがあるそうで補聴器で
単に音を大きくするだけでは解決しません。
ついつい大きな声で話しかけがちですが
ヒアリングハラスメントになることもあり
大声にはリスクがあると中石さんは指摘。
難聴なのに音質に敏感になる方がいるのに
注目し世界初の耳に着けない対話支援機器
「コミューン」を中石さんは開発します
デザインもとてもスタイリッシュで
グッドデザイン賞も受賞しているそう
コミニュケーションを共有するという
想いがネーミングには込められています
ノイズをカットし音素の粒を高精細化し
高い明瞭度を保つスピーカーシステムで
一般のものと比較すると一次聴覚野の
脳磁場応答が増大していて言葉の識別が
しやすくなるという特徴があることが
科学的にも確認されていると中石さん
画像で例えると分かり易くドットの数が
多くなれば映像が鮮明になるのと同じです。
実際にコミューンをスタジオで使って
会話をしてみましたが音が非常にクリアで
大声を出す必要はないことが分かります
現在は介護施設、病院、薬局、個人宅
市役所、企業、学校など1万台を導入し
中にはお寺では説法が聴きとれたという
利用者の声も寄せられているそうです
ヒヤリングハラスメントにより対話を
放棄していた高齢者が聴く力を取り戻し
笑顔が増えたり自分から話しかけたりと
認知機能の改善にも繋がっているとのこと。
コロナの影響でマスクやアクリル板などで
誰もが聴こえにくさを実感している中で
この"コミューン"の需要は高まりそうです。
日本ユニバーサルサウンドデザイン協会も
立ち上げた中石さんはテクノロジーにより
聴こえの壁を壊して誰もが聴こえやすい
社会を創っていきたいと語ってくれました
「耳ヲタクのもじゃもじゃ先生」という
YouTuberネームで発信もしていますので
ぜひYouTubeをチェックしてみて下さい
対話支援機器「コミューン」の詳細は☞
また"コミューン"は障害者総合支援法の
給付対象になっていますのでお住まいの
自治体に確認していただけたらと思います