大正浪漫 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

大正浪漫

宝塚花組の新トップコンビお披露目公演

「はいからさんが通る」を観劇しましたラブラブ



この作品は説明するまでもありませんが

良妻賢母が当たり前とされた大正時代に

自立した女性を目指す"はいからさん"こと



花村紅緒と眉目秀麗でドイツ貴族の血を

引くという出自を持つ陸軍少尉伊集院忍の



波乱万丈の物語を描いた大和和紀さんの

最高傑作の少女漫画を舞台化した作品星



漫画が大好きだった少女時代に影響を

受けた作品は沢山ありましたがこの漫画も



"主体性を持って自分らしく生きること"

幼いながらも胸に刻んだバイブル的一冊。



新トップ柚香さんが伊集院忍を演じるのは

2番手だった2017年の公演に続いて2回目。



私は見逃してしまいましたが柚香さんの

代表作になると言われたほどのはまり役で



今回とても楽しみにしていましたが

再現性の高さに"あっぱれ"を送りたいアップ



最近では同じ花組の「ポーの一族」はじめ

「ベルサイユのばら」など漫画が原作の

舞台化は宝塚歌劇団の得意とするところ。



親の決めた許婚と一緒になるなんて嫌と 

おてんばを通り越して破天荒な振舞いを

繰り返す紅緒を本当に温かい眼差しで



見つめる柚香さんの伊集院少尉の包容力と

優しさにトキメキが止まりませんでしたキラキラ



戦争、大正デモクラシー、関東大震災。。。



「はいからさんが通る」は単なる

恋物語ではなく激動の時代を生き抜いた



人々の群像劇でもあり紅緒の友人で

華族令嬢から職業婦人へと転身した



北小路環は「男性に選ばれるのではなく

私達が男性を選ぶのよ」と愛する人を

追い異国の地に颯爽と旅立っていったり



シベリアで伊集院少尉に命を救われた

水美舞斗さん演じる鬼島森吾軍曹や



戦死したとされた少尉の代わりに

伊集院家を支えようと奮闘する紅緒が



務める出版社の女嫌いなはずの社長

青江冬星(瀬戸かずやさん)の心の機微も 



原作を短く凝縮しなければならない中で 

役者の演技力でしっかりと伝わりましたクローバー



大正浪漫あふれるファッションも素敵で

ドレス、袴姿、軍服、和装から洋装まで

時代の移り変わりも目で楽しめましたくつ



2番手の時はやや線の細い印象だった

柚香さんでしたがレビューの群舞など



指の先から足の先まで神経が行き届いた

丁寧なダンスはハッとするほど優美でしたブーケ2



自立を目指したのは女性だけではなく

家に囚われていた男性も想いは同じ。



大切にしたい人が居るからこそ人は

強く優しくなりたいと思うんですよね。



改めて"はいからさん"の世界観に触れ

こんなに泣けるストーリーだったかなと

思うぐらい涙が止まりませんでしたあせるあせる



新型コロナにより一度休演になるという

ピンチを乗り越えた新生花組の船出を

しっかり見届けることが出来ましたにひひ