感覚を掴め! | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

感覚を掴め!

毎週土曜あさ5時35分からOA
障害者スポーツを応援する番組
文化放送「みんなにエールクラッカー


先日(株)OSPOオキノスポーツ
義肢装具にお邪魔し義肢装具士の
沖野敦郎さんにお話を伺いましたニコニコ


すでに東京パラ出場が内定している
陸上走り幅跳びの山本篤選手などの


トップアスリートから日常生活で
義足を使用する人まで沖野さんは
幅広い方々の義足を手掛けています。


中学の頃から陸上部に所属していた
沖野さんは走り高跳びやリレーの


選手でしたが飯は食べられないと
大学では機械システム工学科を専攻


元々プラモデル作りが大好きで
"ドラえもん"を作りたかったそうロボット


ロボットはロボットでも人間が
意のままに操るガンダムではなく


今で言うAI人工知能を開発して
共に何かをしたかったと沖野さん。


そんな沖野さんの運命を変えたのは
2000年のシドニーパラリンピック。


当時は義足という名称も分からず
選手が足に機械を装着して走る姿を
テレビで偶然観て衝撃を受けます。


調べていくとそれは義肢装具士が
作る義足ということが分かります。


義足を作り一緒に走ったら自分も
楽しいだろうし当時やっている人は
あまりいないだろうと思ったそう。


そしてドラえもんを作りたいという
学生は他にもいたので自分の独自性を
出すために義肢装具士を目指す事に。


沖野さんが弟子入りしたのは以前
番組でインタビューしたスポーツ用
義足の第一人者の臼井二美男さん。


臼井さんの元で11年修行しますが
始めは戸惑いもあったそうですあせる


全てを数値で決めてきた理系の
沖野さんは"こんな感じで"という


臼井さんの指示の意味が分からず
学び取るのが難しかったとのこと。


3.4年が経って沖野さんは料理だと
例えレシピ通り作れても甘さなどは


感じ方が違ってくるように義肢装具も
教科書通りに作っても履く人により


調整や違う対応をする必要があると
気づき指示が理解できるようにひらめき電球


臼井さんも全ての義足が世界に
ひとつしかないと言ってましたが
"感覚を掴め"と教えていたのかも。


2016年に独立した沖野さんは
パラリンピックで金メダルを目指す
トップアスリートだけではなく


子供とキャッチボールがしたいや
ジョギングしたいなどひとりひとり
違うオーダーに合わせているそう。


"半分製造業で半分営業です"


義肢装具士は無口でも出来ると
思っていたら違っていたと沖野さん。


たわいもない話をする中で相手が
何を求めているのが掘り下げていく


コミュニケーションがとても大切で
引き出し聴き出す力が必要とのこと。


"他に良い所があったら変える"


トップアスリートの義足作りでは
妥協なしの厳しい世界であることが
分かるコメントも飛び出しました。


義肢装具士と選手の間に"情"が
芽生えるのは真剣勝負のスポーツの


世界ではあってはならないことで
自分の技術が下がったら乗り換えは
仕方がないと沖野さんはキッパリ。


高みを目指す者同士が対等な関係を
築いていることが伝わってきます。


選手の期待に応えようと惜しみない
努力を重ねる沖野さんはとにかく
自分はスポーツが好きだと言います。


アスリートへのリスペクトを忘れず
真摯に義足作りに打ち込んでいる


沖野敦郎さんのインタビューは
文化放送「みんなにエールビックリマーク
2月22日29日にオンエアしますニコニコ音譜