気迫の勝利！

代々木体育館で開催されていた

"パラバドミントン国際大会2019"

パラバドミントンは東京パラから

新しく正式競技に採用され今大会は

本番に向けてのテストイベント

パラバドミントンは車いすと立位と

大きく2つのカテゴリーに分かれ

障害の程度によって車いすは2クラス

立位は4クラスに分かれて男女別の

シングルスとダブルス、男女混合の

ミックスがあり一部のクラスを除いて

コートの広さとネットの高さは

全クラス共通でバドミントンと同じ

"立位"の下肢に障害があるクラスで

SL4女子シングル決勝は脳性麻痺で

右腕右脚に障害がある藤野遥選手が

中国の程和芳選手と対戦しました

和芳選手に連敗中の藤野選手は

決勝まで勝ち進むことを目標とし

当たってくだけろという気持ちで

試合に臨みましたが和芳選手強い

残念ながら負けてしまいましたが

和芳選手とは連絡を取り合う仲で

強い彼女がいるからこそ自分は

頑張れているしバドミントンを

続けられていると話していました

本番も同じ会場ですが大きな声援は

めちゃ嬉しかったという藤野選手の

目標は東京で和芳選手と闘うこと

車椅子の女子ダブルス決勝戦は

8月の世界選手権シングルスで

金メダルを獲得した里見紗李奈選手

2人の子供を持つママさんアスリート

山崎悠麻選手の世界ランク1位ペア

車椅子クラスのポイントは

車椅子の操作(チェアワーク)と

シャトルを打つ体勢を取る2つの

動作の切り替えをスピーディーに

出来るかどうかで返し辛い所に

打ったり自分の体勢を整えるために

奥に追い込むクリアの応酬が続いたり

スタミナ、集中力、忍耐力が必要

ラリーが武器という里見選手ですが

ひっくり返りそうなくらいの姿勢で

相手ショットを打ち返していました

相手は最大のライバルと言われる

中国の若きエース劉選手と尹選手

第1ゲームは中国ペアに圧倒され

呆気なく先取されてしまいましたが

そこからの追い上げが凄かった

"頑張れ"とお互いに掛け合いながら

普段通りのプレーを心掛けたそうで

とにかく粘り強くよく拾ってました。

取ったら取り返すを繰り返した

第2ゲームは25-23で日本ペアが取り

里見選手もホッとした表情でした

そして迎えた最終ゲームは中国の

巻返しが凄まじく一時は10点差に

観客席からの声援にも後押しされ

10点差をひっくり返して逆転勝利

終わらないんじゃないかという

ラリーを気迫で制した里見選手は

試合終了後に感極まって涙。。。

本当に良い闘いを見せてくれた2人

"本当に怖いほどの緊張感で

ホッとして泣いてしまいました"

世界選手権と今回の国際大会で

シングルスとダブルスで金メダルを

獲得した里見李奈選手もこの笑顔

"ママ〜"という息子さんからの

掛け声に手を振っていた山崎選手は

試合や練習で家を空けることも多く

子供達に格好良い姿を見せられて

良かったと東京パラリンピックでも

金メダルを目指して頑張るとのこと

鋭いスピードで飛び交うシャトルや

激しく前後する車椅子の熱き闘い

パラバドミントンはぜひ会場で

文化放送「みんなにエール」

パラバドミントン国際大会の模様は

12月7日にオンエアしますので

お聴きいただければと思います