照らす光 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

照らす光

週末は医療や介護関係者が集う
一般社団法人医介塾の埼玉総会で
講演とパネルディスカッションひらめき電球


テーマは"在宅の光と闇"でしたが
在宅にはまだ闇が出来るほど
大きな権力は集まっていませんし


必要だと分かっていながら本人を
含めて全ての人がやるべきことを
やっていないのが在宅の現状です。


今回は在宅が普及しない理由や
まだ足りないと感じていることを


専門職の方々が対象でしたので
厳しく指摘させていただきましたあせる


高齢化が進む中で需要が高まるのは
病気を治す医療ではなく支え身守る


治療やケアになるのは明らかですが
病院がなかなか変われていません。


2006年に介護療養病床の削減が
打ち出されましたが延期が続き
期限はなんと2023年まで!?延長。


17年もかけても実現できない
もしくは出来ないかもしれない
現実を医療関係者はどう考えるか。


また日本医師会はかかりつけ医を
自負していますが実際に24時間の
往診が行えていない医師も多く


在宅を推進する覚悟があるのかは
日本医師会の問題でもあるのです。


母と私達家族を支えてくれたのは
訪問看護師さんでしたがこちらも


24時間365日の壁が立ちはだかり
訪問看護ステーションの数が
充分かというとそうではなく。。。


地域包括ケアの要となる多職種の
連携に関しても医療と介護の間の
"出来ること"の違いによる溝があり


病院から在宅への切れ目ない支援が
出来ていないのは言い訳でしかなく


介護職には生活を支えるプロ意識を
持って欲しいとお話ししました。


また病院には変化に対応するという
意識改革を今すぐにでもして欲しい。


入院は退院が前提でありその為の
栄養ケアやリハビリにも医師は
関心をもっと持つ必要があります。


会場から老人保健施設に勤める
看護師さんから不必要な点滴や
経鼻経管栄養についての質問が。


逆に私から何故止めないのか聴くと
もし自分の親なら止めるとのこと。


それが答えです。。。


当たり前のことが当たり前でない
そのことに気づいた人が行動を
起こさなければ現状は変わらない。


ドラックラグを解消するために
命をかけて闘ったがん患者さんや


痰の吸引をヘルパーに認めるよう
国に働きかけたALSの患者家族など
道を切り開いてきた当事者がいます。


患者や家族だけが当事者ではなく
医療介護に携わる皆さんも当事者。


住み馴れた地域で最期までを
実現するために出来ることから
今すぐに行動を起こして欲しいひらめき電球


在宅に必要なのは権力や闇ではなく
在宅を支えるみなさんを照らす"光"


みんなで力を合わせて在宅を
より良いものに変えて行きましょうクローバー