反面教師 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

反面教師

毎週日曜あさ6時25分からOAの
ニッポン放送「ひだまりハウス」


落語界の大名跡"三木助"を2年前の
2017年に襲名した五代目三木助さん


名前が背負う"宿命"を引き受けて
落語界に飛び込もうと決意したのは
奇しくも叔父である四代目の死。


四代目三木助さんは柳家小きん時代
ドラマや映画に出演したりTVでも


バラエティ番組の司会をこなしたり
落語界の新人類と呼ばれた逸材で


前座なのに寄席にスポーツカーで
乗り付けたり六本木に通ったりと
シティーボーイとして注目されます。


落語家は頭を下げて弟子入りを
お願いするのが当たり前ですが


師匠から弟子入りしてくれと
頼まれても断ったという四代目あせる


欲しいものをやるからという師匠に
"じゃあダンヒルのライターで"と
まるでオチのような本当の話です叫び


ある意味で叔父は反面教師だったと
まだ生まれていなかった五代目も


とにかく型破りだった叔父さんの
逸話の数々を語ってくれました。


さらに26人抜きで真打ちに昇進し
念願だった四代目を29歳で襲名。


歯車が狂い出したのはこの頃か
またプレッシャーの大きさからか


お酒の量も増え二世帯で同居していた
まだ10代だった五代目もビールを
買いに行かされたりしていたそう。


落語家になった今だからこそ少しだけ
そのプレッシャーが分かると五代目。


母親や姉は落語家ではないので
本当の悩みや苦しみは分からない。


格好つけで意地っ張りだったから
弱音を吐けなかったのだと。。。


命を絶ったのを発見した祖母と
その場に居合わせていた五代目。


叔父がどんなことを考えていたのか
生きていた時には見られなかった


姿を少しでも感じたいと思った
五代目は落語家になることを決意。


"息子も同じ道を辿るのでは"


この決断にはじめは反対していた
四代目の姉でもあった五代目の母。


祖父と叔父が残してくれた三木助の
名前を残したいという想いは同じクローバー


血筋で受け継ぐわけではないので
自分が継げるかも分からない。。。


プレッシャーがなかったかと
言ったら嘘になると思いますが


名人と呼ばれた父親三代目と常に
比べられていた四代目三木助より
自分には気負いはないと五代目。


何故なら自分には四代目のような
才能も華やかさもないので最初から
比較しても仕方ないとサラリと。


五代目襲名も実力が伴わないのに
継いでいいのか悩んだそうですが


“継いだ後で名前に助けてもらえ"


名前に相応しい芸になってゆくとの
師匠の言葉に後押しされましたひらめき電球


弟子に稽古をつけないで有名な
談志師匠にも可愛がられていた


五代目に落語界の"兄さん"達は
人生の酸いも甘いも噛み分けて
芸を完成させた遅咲きの代目と


華と才能に恵まれながら早逝した
四代目の姿を重ねているのかも。


とても真っ直ぐな五代目の
噺家人生はまだ始まったばかり。


祖父の芝浜を超えるのではなく
五代目らしい芝浜を聴きたいニコニコ


ニッポン放送「ひだまりハウス」
落語家五代目桂三木助さんの
インタビューは今月13日です音譜