近未来から予測 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

近未来から予測

きのうは日帰りで北海道札幌市ニコニコ


バラが咲く大通り公園前の
こちらで
開催中の日本在宅医療連合学会にて


「10年後の在宅医療を語る」を
テーマにしたシンポジウムに参加ひらめき電球


"適用すべき社会が変われば
医療も変わらなければならない"と
政策研究大学院大学の島崎謙治さん。


100歳人口が初めて7万人突破と
ちょうどニュースになっていましたが
 

出生率の低下や人口減少なども
20年前から言われてきたことで
人口構造の変化は周知の事実であり


"10年後を語っていたら遅すぎるビックリマーク"
厳しく切り出してしまった私。。。


医療と介護が切れ目のない支援を
提供できていればもっと在宅医療は
 

普及してもおかしくないはずなのに
現実は違うのは何故なのかという
疑問の声も会場からは上がりました。


病院から地域へと言うならば
あらゆる職種の連携は当然のこと。


ですがずっと指摘しているように
連携にばかり目を奪われていて


住み慣れた地域や自宅で最期まで
暮らすために連携するという本来の
目的を見失っている気がします。


治らない病気を抱えている人の
"暮らし"を支えるために必要なのは
医療だけでは不十分なのは明らか。


在宅医療の体制が整わない中で
自宅での看取りを経験した私からは


本人や家族の"不安"に寄り添って
支えることの重要性をお話しました。


20年前は介護保険がありませんので
私達家族が頼れるのは主治医と
訪問看護師しかいませんでしたが


"多職種による連携"が可能な今こそ
不安を解消するためにそれぞれの
専門職は力を発揮できるはずです。


またかかりつけ医を標榜しながら
24時間対応できていないという


指摘がありましたがこの問題は
訪問看護ステーションも同様です。


在宅を専門とする診療所との連携や
訪問看護ステーションの開設条件を
緩和するなど方法はあるはずです。


医療の専門化や細分化が進んで
全人的に人を診られる医師が
残念ながら少ない現実を受けて


在宅医療に取り組んでいる
北海道家庭医療学センターの
草場鉄周先生からは在宅医療の


中核を担う"プライマリケア"を
もっと重視すべきというお話が。


これは求められる医療やケアが
変わってきている中では必然です。


ただプライマリケアは簡単に
出来るわけではありませんので


人材育成や人材確保の仕組みが
必要になってくると思います。


出来ない言い訳をしているうちに
10年なんてあっという間です。。。


出来ないことではなく出来ることを
そして当たり前のことを当たり前に。


島崎さんが提示したデータは日本が
深刻な状況にあるというものでした。


"近未来から予測すること。。。"


地域の医療や介護を守るのは
その地域に住む私達自身であると
自覚することもとても大切ですクローバー


地域差も地域事情も異なっている
北海道だからこそ危機感を共有できた
貴重なシンポジウムになりました星