飛躍的に進歩 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

飛躍的に進歩

超高齢社会を迎えている日本で
死因第2位を占める心疾患ですが


心臓カテーテル治療はここ20年で
飛躍的に進歩しているそうです星


数多くのカテーテル手術を手掛ける
東邦大学医療センター大橋病院で


心臓血管カテーテルセンター長を
務める循環器内科中村正人先生と


帝京大学病院循環器センター長の
上妻謙先生にお話を伺いましたひらめき電球


狭心症の治療"心臓カテーテル治療"の
歴史は古くスイスの医師がバルーンで


狭窄した血管を広げる治療方法を
初めて実施したのは1977年のこと


当時再狭窄が起きてしまうケースに
対応してバイパス手術が出来るよう
外科医がスタンバイしていたそう。


その後1980年代後半に"ステント"が
登場し再狭窄のリスクが減少します。


ステントは網状の金属で狭窄部分を
内側から広げ血管を補強するもので
日本で初めて使われたのは1990年。


ただステントに血小板が沈着する
血栓症が発生する新たな問題が。


この問題には血栓を出来にくくする
薬剤が溶け出すステントが開発され
今は薬剤溶出型ステントが主流に。


このステントに関しては現在も
さらなる改良が重ねられています星


ステント留置後の抗血小板薬の
服用など血栓症に重点が置かれていた


心臓カテーテル治療ですが新たに
"出血リスク"にも注目が集まって


「高出血リスク患者」の国際基準が
初めて定義され発表されたとのこと。


腎機能の低下、肝硬変、がん
貧血、血小板減少、抗凝固薬服用


脳卒中、鎮痛剤、ステロイドや
また手術や転倒も出血リスクです。


これまでも出血リスクがあることは
把握されていましたが具体的には
定義されておらずまちまちでしたが 


高出血リスク定義が示されたことで
治療法、ステントの種類や数や長さ


また薬剤を服用する期間の短縮など
患者さんの選択肢が増えることに。


血栓リスクと出血リスクの両方を
考慮して治療を進める必要があり


高齢の方は複数の医療機関にも
かかっていますのでこのリスクは


専門医だけでなく在宅医療に携わる
医療や介護職にも周知したいと
中村先生上妻先生は話していました。


一般の患者さんに出来ることは
服用リテラシーを守ることです


自分の判断で服用を止めることは
絶対しないでと中村先生は指摘。


東アジアは出血リスクが高いそうで
今後は患者データをもっと集めて
さらなる解析を進めていくとのことクローバー


今回の定義は医師向けのもので
簡単に高出血リスク患者を見分ける


アプリ(英語版)もありますので
「ARC  HBR 」で検索して下さいニコニコ