奇跡の舞台☆ | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

奇跡の舞台☆

ブロードウェイミュージカル
「ピピン」が問いかけるのは
"本当の幸せとは何か"ということクローバー


「CHICAGO」で名声を不動にした
フォッシーの演出により1972年に


初演されてから50年の月日を経ても
色褪せない輝きを放つミュージカル音譜


サーカスやアクロバティックな演出を
取り入れて2013年にリバイバル版を
演出したダイアンパウルスが今回もにひひ


"一生忘れられないクライマックスを"


若き王子ピピンが生きる意義を探し
"特別な人生"を夢みて旅する物語が
一座による劇中劇としてスタートアップ


客を誘うリーディングプレイヤーを
演じるのはクリスタル・ケイさんラブラブ


ミュージカル初挑戦とは思えない
堂々とした演技とパフォーマンスニコニコ


そしてピピン役の城田優さんは1人
普段着風の衣装なのでサーカス一座の


お芝居なのか迷いこんだ若者か
観ているうちに境界が曖昧になり
観客はマジックにかかったように。


神聖ローマ帝国皇帝の父親みたいに
強くなりたいと戦うことを志願する
ピピンですが戦争に虚しさを感じ


皇帝の後妻であるファストラーダと
馬が合わずに別宅で自由気ままな
生活を送る祖母バーサの元へ。。。


人生の目的を見つけられず悩む孫を
考えるのはよしなさいと諭すバーサ。


"私は時間のエキスパートビックリマークビックリマーク"


貴方も歳を取るのだから大切な時間を
無駄にせずに人生を楽しみなさいと。


ここから中尾ミエさんによる圧巻の
パフォーマンスに惹きつけられます。


若いダンサーを従え空中ブランコにニコニコ


役のオファーが来てから2年あまり
鍛えてきた身体は力強くて美しくラブラブ


客席のボルテージが次第に上がり
次から次へと繰り出される技に
大きくて温かい喝采が送られますクラッカー


"僕のおばあちゃん"というセリフにも
城田さんのリスペクトが感じられて
心が震えて涙が止まりませんでしたあせる


そしてピピンの自分探しの旅は続き
様々な女性と自由奔放に過ごしたり


"専制政治で国民が苦しんでいる"との
リーディングプレイヤーの囁きに
その気にさせられ革命を起こしたり。


場面転換でのクリスタルケイさんの
シニカルな語りやダンスも素晴らしく


劇中劇なので人生やり直しもできる
パロディー要素もこの作品ならではひらめき電球


妖艶でありながらコケティッシュ
国王を手玉に取るファストラーダ役の
霧矢大夢さんも魅力たっぷりでした。


国を投げ出したピピンが出逢ったのは
夫に先立たれ息子を1人で育てる
宮澤エマちゃん演じるキャサリン。


唯一"普通の幸せ"を感じさせる
ピピンの弾き語りで一緒に歌う
場面での2人のハーモニーは美しく


穏やかにこのままかと思いきや
来る日も来る日も変わらぬ生活に
やっぱり何かが足りないとピピンあせる


特別な何かを見つけられるのか
最後まで全く飽きさせない展開ビックリマーク


終演後にトークショーが付くという
ラッキーな日に観劇が出来ましたが


演じている城田さんも今までで
1番やることが多くて難しい役で


どのシーンをとっても難易度が高く
常に緊張していると話してました。


実は演出のパウルスさんの父親は
GHQ占領下の東京宝塚劇場で演出の
仕事をしていて母親は日本人だそう。


日本でのピピンの上演を両親は
喜んでいるはずとパウルスさんクローバー


そして城田さんとケイさん3人に
2つの血が流れているという共通点が


"なぜこうなっているのか"という
文化を超えて内容の意味を理解する


プロセスをスムーズにし核心にまで
迫ることが出来たと話しています星


一緒に観劇した仲良し料理研究家の
しんちゃんは番組で城田さんと長く
共演していて便乗しちゃいましたラブラブ


"さあ楽しもう!残りの時間を大切に
季節は変わっていくあっという間に"


観る人によって共感するポイントは
きっと人それぞれだと思いますが


人生折り返しの私にはバーサの歌の
歌詞の意味が胸に沁み入りました音譜


迷うのも人生ですし自分にとって
特別なものが見つけられたら。。。


それがささやかなものでも良いクローバー


これ以上ないキャストがこの日本で
巡り合った奇跡の作品「ピピン」


東京では今月30日までで名古屋や
大阪などでも上演しますので劇場で
ぜひご覧いただければと思います音譜