やってみる力 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

やってみる力

先日の在宅医療カレッジ36は
"途上国医療から考える今の日本に
求められること"をテーマにして


20代と30代の2人の若者から大人へ
当たり前は当たり前ではないという
大切なメッセージをもらいましたひらめき電球


途上国のカンボジアの今を通じて
日本人が失った物を教えてくれたのは


認定NPO法人ジャパンハートの
ボランティア医師としてカンボジアで
1年医療活動に従事した進谷憲亮先生


また調理師としてカンボジアに赴き
医療に従事する医師などを支え


さらに衛生的で栄養価の高い食事を
提供し"食"で患者の命を支えるために


現地に給食事業を立ち上げようと
活動している野村友彬くんです星


経済的には成長していると言われる
カンボジアですが農村部などでは


広がる経済格差がそのまま住民の
"命の格差"に繋がっているとのこと。


子供だけでなく親も教育が不足し
医療の大切さも伝わっていません。


社会的に弱い立場にいる人を
守る仕組みさえ無いに等しい


"当たり前のこと"がない場所で
医師として自分に何が出来るのか。


思い立ったが吉日と進谷先生は
結婚してまだ半年!?にも関わらず
カンボジアに向けて旅立ちました。


出産まで1度も検診に来ない妊婦や
重症化してから受診する患者など


エビデンス通りの医療が出来ない中
必要なのは個人、家族、地域への
アプローチなど全人的なケアであり


またカンボジアの農村では死者を
家に招くことはタブーとされていて


病院にいても治る見込みがないならば
家に連れて帰るのが当たり前だったり


途上国の医療は究極の地域医療だと
感じたと進谷先生は話していました。


"支援される側から支援する側に"


医療が届かない所に医療を届ける
NPOジャパンハートを立ち上げた


吉岡秀人先生の言葉を進谷先生が
紹介していましたがこの言葉は


日本で医療や介護を受ける人達にも
当てはまるのではないでしょうか。


認知症、がん、難病、障害者など
ただ支えられるだけの人ではなく


ピアとして誰かを支援する側となって
活動している方を沢山知っています。


途上国医療と地域医療で大切なのは
患者1人1人が持つ可能性を引き出し


一方的な支援ではなく"主体的"に
当事者が関わる事が出来るかどうかひらめき電球


"自分でも板前顔だと思いますにひひ"


まだ24歳アップしかも調理師である
野村友彬くんがなぜカンボジアにはてなマーク


ケーキ屋を営んでいた父親の反対を
押し切り板前修業を始めた野村くん。


修業先に選んだのは小さな割烹で
大将も初めての弟子で指導の仕方が
分からず環境は劣悪だったそう。。。


精神的に追い詰められた野村くんは
自宅に戻って療養生活を送りますが


お父さんに連れて行ってもらった
講演会がきっかけでジャパンハートの


吉岡先生の奥様と運命的な出逢があり
カンボジアへと道が繋がることに。


"こんな自分を必要としてくれた"


野村くんが再起することが出来たのは
吉岡先生が訪ねてきて一緒に来て
くれないかと声を掛けてくれたから。


"どうして今カンボジアだったのか"


こんな質問が会場から出ましたが
2人にとって理屈ではなく行かない
理由が逆になかったのだと思います。


やらない理由や出来ない言い訳を
大人はどうしても探しがちです。。。


"死ねまでプロセス"と野村くんは
言っていましたが失敗を恐れずに
"とりあえずやってみる力"が大切ひらめき電球


そんな野村くんは栄養や衛生意識を
向上させないと病気を減らせないと


カンボジアで免疫が低下した子供に
栄養のあるものを提供するための
給食事業をスタートさせる予定です。


本当に何もない途上国だからこそ
自分でやらなければならないという
"考える力"が培われたと野村くん。


なんと現地で給食を提供する施設の
設計まで野村くんは担当しています。


"ご飯があるから治療を頑張れる"


医療だけが人を救うのではないこと
世の中が幸せになるために1人1人に


出来ることがあるとまだ20代の
野村くんが私達に教えてくれましたひらめき電球


先進国と言われる日本ですが
経済的にも制度も恵まれていて
教育も普及し情報も溢れているのに


医療や介護の現場を取材していると
人の"意識"の低さに愕然とさせられ
本当に先進国なのかと感じますショック!


仕組みが整っている"当たり前"に
甘えてしまってはいけないという
2人の指摘は心に深く刺さりました。


"全てのことに時がある"と言いますが
善きタイミングで大切な人に出逢えた


進谷先生と野村くんにカンボジアで
出逢った人達がいつか支援する側に
なる日が来るに違いありませんクローバー


未来を変えるとよく言いますが
実は変えられるのは"今"だけです


どん底から再起した野村くんが
言うようにとりあえずやってみるビックリマーク


若者に負けないよう行動あるのみニコニコ


野村くんが手掛ける給食センター
カンボジアまで絶対に見に行きます音譜


しんちゃん野村くんありがとう星