草の根 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

草の根

病気や高齢などが理由で口からの
食事摂取が困難と思われている
数々の事例にチームで対応している


聖隷佐倉市民病院の耳鼻咽喉科部長
摂食嚥下センター長の津田豪太先生の
お話を聴く機会をいただきましたひらめき電球


耳鼻咽喉科医で嚥下に取り組むのは
珍しいと先生自身が言ってましたが


脳卒中、人工呼吸器、舌がん
拒食症、ターミナルの患者さんなど


病院内でも嚥下食への理解が無い
30年前から"自分がやる"と宣言し


言語聴覚士、理学療法士、作業療法士
歯科衛生士、看護師、管理栄養士に


協力をお願いしながら少しずつ
チームで取り組む体制を整えます。


"もし治療中に何かあったら
自分が責任をとるから"と言い切る


津田先生の嚥下にかける思いに触れ
仲間も頑張ろうと思ってくれたそう。


また1995年には摂食嚥下リハ学会も
発足し病気をただ治すだけでなく


患者のQOLが大切であるという
認識を広めようという環境の変化も。


他の病院で症状が改善しない
難しい状態の患者さんを受け入れ


家族と本人が嚥下リハをする意思が
あるかどうかや全身状態を確認し


最終的なゴールを設定した上で
多職種で介入し改善させてきました。


"1人でやってはダメ"と津田先生星


嚥下チームを機能させるポイントは
治療法は話し合って皆で決めること


それぞれが専門職として責任を持ち
役割分担をしっかりとすることや


お互いに頼みやすい関係を作り
助け合って頑張ろうと津田先生。


元々重い症状の人を受け入れるので
明確なリスクマネージメントをして
人のせいにせずに医師が責任を取る。


嚥下機能を評価する検査の際も
歯科衛生士が口腔を綺麗にしたり


作業療法士が姿勢を整えるなど
何とか食べてもらえるように
出来るだけの工夫をしているそう。


また津田先生は肺炎の原因となる
誤嚥を防止するための手術や
嚥下機能を改善する手術も実施。


気管と食道を吻合する手術では
一度は発声機能を失いますが


例えば全身の筋肉が動かなくなる
ALSの治療法が見つかった時に


縫い直せば喋れるようになるという
将来への希望を潰さないのも大事と
そこまで考えているという津田先生。


摂食嚥下チームに耳鼻咽喉科医がいる
メリットはチーム医療の必要性を


知っていることや嚥下機能評価や
気管切開などは得意分野であること


重症例の手術ができることですが
嚥下に関わる耳鼻咽喉科の先生の
人数はそんなに多くないそうです。


病院や先生によっては嚥下リハに
熱心ではない人がいるのが現実です。


口から食べられる可能性があるのに
胃ろうや経鼻経管を装着させられ


ベッドで寝たきりにさせられている
患者さんは決して少なくありません。


病院から自宅や介護施設に戻り
適切な嚥下ケアを受けて口から
食べられるようになっただけでなく


さらに発語を取り戻し歩けるように
なった事例を何例も見てきました。


専門職がやるべきことをやらずに
食べる権利を奪っているとしたら
医原性の深刻な人権侵害です。。。


"最後の時まで口から食べたい"


患者さんの希望を叶えるために 
草の根で嚥下リハを広めたいと
津田豪太先生は話していましたクローバー


勉強会を主催してくれたのは
嚥下食を提供しているお店など


摂食嚥下関連医療資源をまとめた 
マップを作成している戸原玄先生ひらめき電球


以前ブログでも紹介したことがある
「"楽味しく食べる"を全ての人に」


をモットーにフレンチによる新しい
嚥下食を手掛ける加藤英二シェフや


嚥下障害がある人が外食できるお店の
オーナーで歯科医の荻野礼子さんと
再会でき楽しくお酒が飲めましたにひひ


"食べる"を支えてくれるみなさんに
ちゃっかり"ゆめ旅"のPRもして
応援写真も撮ってもらいました星


ありがとうございましたラブラブ


東京医科歯科大学の戸原玄先生の
摂食嚥下関連医療資源マップは☞

http://www.swallowing.link/greeting