いるつら。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

いるつら。。。

毎週日曜朝6時25分からOAの 
認知症とうつ病を語ろうがテーマの
ニッポン放送「ひだまりハウス」
  

あすはゲストに臨床心理士の 
東畑開人さんをお迎えしますニコニコ


白金高輪カウンセリングルームの
代表でもある東畑さんは高校時代に 
人類学に興味を持ったそうですが


ユング心理学のアフリカ人も
日本人にも普遍的な"深い層"がある
そんな分析に惹かれたからだそうひらめき電球


その人の心の深い層に触れていく
セラピーの仕事をしたかったという


東畑さんは大学院を卒業して  
博士号までとったのになかなか
希望に見合う仕事が見つらずあせる


ようやく出会ったのが沖縄にある
社会にいるのが難しい精神疾患の
人達が通う精神科デイケア施設。


このデイケアに出会ったことで
東畑さんはケアとセラピーについて
深く考察することになりました。


東畑さん曰く"ケア"とは相手を
配慮しながら傷付けないことで


ニーズを満たし依存を引き受け
安全、生存、日常を支えること。


そしてセラピーは傷付きや困難に
向き合ってニーズを変更するために
介入して相手の自立を目指すこと。


セラピーは話を聴くだけではなく
他では出来ない話し合いをしたり
ある意味で親密な関係が必要に。


取り巻く環境を変えるケアと
セラピーは人が変化していくのを
目指すという違いはありますが


沖縄のデイケアで過ごした経験で
ケアとセラピーは別の仕事ではなく


人が人と関わり支援する時に
常に存在する成分のようなものだと
東畑さんは気づいたそうです

 
ケアすることでケアされたり
ケアされることでケアする。。。


癒しと傷付きは別のものではなく
治療者と患者は無意識の中で
あべこべになることがあるそう。


沖縄にいるユタと呼ばれる人達が
患者として薬をもらいに来たり


病んだ人が治癒してシャーマンに
なったりとケアする人自身も
実はとても傷付きやすいのです。


看護は医療よりケアはセラピーより
古くから存在している"依存労働"


脆弱性を抱えた人の様々なニーズに 
臨機応変に対応するのがケアです。


"当たり前のことを当たり前にやる"


依存を引き受けて日常を支えるケアや
子育てもその有り難みに気付かれず
感謝されないのは上手くいってるから。


社会的評価が低くなってしまうのは
ここに原因があるのではと東畑さん。


医学書院から出版されている
著書「居るのはつらいよ」には


沖縄での日々が綴られていますが
一応、ガクジュツ書だそうですショック!


この本は"いるつら"として話題に本

 
自分は治療者なんだと気負うから
何かしなくてはと意気込んでしまい
"居るだけ"に慣れなかった東畑さんあせる


そんな東畑さん自身も経験した
"ただ いる だけ"の難しさ。。。


デイケアでの自分の本当の仕事は
利用者にやってもらうことであり


みんなの親切をキャッチして身を
相手に委ねられるようになること。


人にやってもらったり世話を
してもらうことに慣れることが
"居る"ということに気づいたそう。


ただ居ることが出来るかどうか
私にも難しいことだと思いました叫び


目に見えない人の心の奥深く。。。


東畑さんのお話はとても分かり易く
なるほどと頷かされることばかりクローバー


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