思考停止せず。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

思考停止せず。。。


先日お送りしたニコニコ生放送
「安楽死を問う」では番組冒頭で
賛成か反対かアンケートを実施メモ


77%の人が賛成と回答しましたが
約2時間にわたる番組終了間際に
もう一度確認すると66%に。。。


医師が直接薬物を投与する方法を
海外では”積極的安楽死”と言います。


また医師が薬を処方し患者自ら
服用するのは”自殺幇助”と呼びます。


実は安楽死が容認されている
オランダでは両方が実施可能ですが
ベルギーでは自殺幇助は出来ません。


またアメリカでは安楽死を
Death with Dignity(尊厳死)と
表現しつつも容認されてるのは


自殺幇助であり医師による
薬物投与は認められていません。


いずれにせよ安楽死に関わった
”医師の免責”つまり罪に問わないと
法律で定められているのです。


混同されがちの安楽死と尊厳死。


ですが安楽死が医療と密接なのは
”Doctore assisted Death”や
”Medical aid Dying”という
英語の表現からも明らかです。


また日本で現在検討されているのは
安楽死や自殺幇助ではありません。


過剰な医療を差し控えるという
患者の意思を尊重するための
法律が作られようとしていますが


何十年も議論してきたオランダでも
治療法がない終末期ではない人にも


安楽死の適用が広がってしまう
”滑る坂道”という事態が起きていて


当初安楽死に賛成した医師からも
最期の手段として限定的に認めたのに


”当然の権利”になりつつあることを
危惧する声が上がっているのです。


すでにパンドラの箱を開けた
国があるということを知らずに


また確かな知識を持たないまま
安楽死を支持していたとしたら
それはとても危険なことです。


究極の医療依存である”安楽死”


番組を視聴してくれていたのは
10代から40代と若い人が中心で


”自分がその立場にならないと
理解できないかも”というコメントを
OA中に寄せてくれた人もいました。


一度の番組で簡単に議論を
尽くせるテーマではありませんが


”もし自分だったらどう思うか”
と少しでも考えるきっかけに
番組がなっていれば嬉しいです


またニコニコ生放送では安楽死を
テーマに取り上げたいとのこと


様々な意見があるのは当然です。


だからこそ思考停止せずに考え続ける
作業を丁寧に積み重ねたいですクローバー