パンドラの箱 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

パンドラの箱

フリーになって8年目に突入しますあせる
本当によく生きてこられました。。。


”女子アナ”のカテゴリーではないと
自分でも自認していますしゴールは


アナウンサーになることではなく
生涯現役で伝え続けることです星


2019年も変わらず医療と介護を
テーマにして発信していくと共に


”必要とする人に必要な情報を”
届けるために私自身が信頼される
伝え手でいないとと改めて思いますクローバー


久しぶりにTV出演のお知らせですニコニコ


来週15日にニコニコ生放送にて
安楽死をテーマにした討論番組の
司会を務めさせていただきますひらめき電球


タイトルは「安楽死」を問う〜

それは現代社会のパンドラの箱か」


https://sp.live2.nicovideo.jp/watch/lv317473815


オランダやベルギーでは安楽死の
権利が法的に認められているという
表現は実は正確ではありません。


安楽死の過程の中で医療を提供する
医療者の法的保護を保障するために


厳格な条件の下で部分的に安楽死を
合法化したものであり言い換えると


一定の条件を満たして実施した場合
殺人罪には問わないということです。


またオランダでは医師が患者に
直接注射をする”積極的安楽死”と


医師に処方された薬を患者が
自分で服用する”自殺幇助”の
両方が合法とされていますが


ベルギーでは積極的安楽死のみ
認め自殺幇助は除外されています。


法律が施行されてから15年が経ち
治る見込みがなく取り除くことの


出来ない耐え難い苦痛に苦しむ
終末期を迎えた患者さんだけでなく


認知症や精神疾患の人にまで適用が
広がっていて法律の乱用の懸念が
まさに現実のものとなっています。


”滑る坂道”と表現されていますが
長年オランダで安楽死の検証に


携わっていた医師でさえ自分達は
間違っていたと発言しています。


”止むを得ず”最期の手段”として
例外的に認められるはずだったのに
当然の権利にすり替わっている”と。


ベルギーでは2014年に年齢制限も
撤廃され対象は拡大しています。


すでにパンドラの箱は開いています。


進行性の難病や終末期がんなど
耐え難い苦痛と向き合っている
患者さんを沢山取材してきました。


安楽死ではなく尊厳死という
言葉に置き換える人もいますが


医療の介入なくして実行できない
積極的安楽死は究極の医療依存です。


”患者さんが安楽死を望むのは
私達のケアが足りていないからだ”


長年在宅ホスピスに取り組んでいる
山崎章朗先生はこう言っていました。


医師だけではなく今こそ全ての人が
医療で出来ることの限界を認識し


耐え難い苦痛を和らげるためのケアや
最期まで生き切るささやかな希望を


本人が見つけるためのサポートなど
選択肢が他にあることを専門職は
全力を尽くして模索して欲しい。


そして私達が”自己決定”すべきなのは
尊厳ある命を生き切るということ


”孤独”が貴方を苦しめているならば
1人ではないということを伝えたい。


生きている意味がない命はなく
必ず貴方を必要とする人がいるはず。


私もそう信じて生きている1人。。。


”もし自分だったら。。。”と
考えるきっかけにして下さいクローバー