医療の意味 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

医療の意味

きのうは「平穏死のすすめ」で
知られる石飛幸三先生をお招きし


”生に寄り添い死に思いを馳せる”を
テーマにお話いただきましたひらめき電球


現在は特別養護老人ホームの
常勤医をしている石飛先生ですが


かつては外科医としてがんを
成敗する医者になりたいと奮闘。


その時の自分はただの部品修理屋で
治せない病気があるのに死を
タブー視していたと振り返ります。


治せなかった人のところには
足が向けられなかったそうです。


患者の病気だけを診てしまって
その人の生活は診ていなかったと
自分自身の間違いを素直に認める


石飛幸三先生が”平穏死”について
考え始めたのは還暦を過ぎたころ。


亡くなった日野原重明先生には
”おまえもか”と言われたそうです。

 
病院は肺炎は治してくれるが
若くはしてくれないと石飛先生。


またもう食べられない人に
無理に胃ろうをするのは本当に


本人のためになっているのかなど
医療の意味を考える時が来ているし


また人は生きていること自体に
リスクがありゼロにはできない中で


老いの実態を見ていない家族もいて
いま本音で話す時が来ていると。。。


食べられなくなった人に薬が必要か
ターミナルの人なのにお風呂に


入れたら死んでしまうなどの判断は
一体、誰のためなのか考えること


最期まで生活を支える多職種による
協働が必要な時代が来ていますクローバー


”坊さんみたいなことしかやらない”


そんな風に表現していましたが
人生に寄り添い医療を加減する


コーディネート医者の役割を
これからもやって行くと石飛先生。


人は身体の中を整理して
余計なものを捨てて捨てて
身を軽くして天に昇っていく
自然の摂理に逆らわない”平穏死”


末っ子の石飛先生はあの世で父親に
会えるのを楽しみにしているそう。


80過ぎで亡くなったオヤジには
きっと会ったらまず叱られるなと。


そして変わらないオヤジと一緒に
飲めるかもと思えば悪くない。。。


埼玉で認知症支援を続けている
NPO法人生活介護ネットワークが


主催した勉強会でしたが代表の
西村美智代さんとは知り合いで
石飛先生もとても嬉しそうでしたクローバー


80代の石飛先生と70代の西村さんひらめき電球


認知症ケアや看取りを実践している
大先輩と同じ時を過ごせているのは
とても幸せなことだと感じていますし


お2人が築いてきた道をしっかり
受け継いでいかなければと思いますクローバー


会場がとても古くて石飛先生が
プロジェクターもスピーカーも
なんと自前で用意してくれましたショック!


今年2月4日の私のブログにも
石飛先生が寄り添った方の話を


もっと詳しく紹介してますので
お時間ある時のぞいて下さい星