一枝を伐らば。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

一枝を伐らば。。。

先月に続き高麗屋三代襲名披露
二月大歌舞伎を観劇してきましたひらめき電球

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祝幕を手掛けたのは草間彌生さん
テーマは「愛を持って人生を語ろう」


劇場内は赤が基調になっているので
黒地に3枚の絵が並べられた祝幕との
コントラストはとても鮮やかですし


歌舞伎職人として生きると宣言した
新幸四郎さんの情熱を現したようアップ

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夜の部は高麗屋ゆかりの大役
熊谷次郎直実を新幸四郎さんが


37年前の三代襲名では初代白鸚が
由良之助、七代目染五郎が力弥を
演じた「仮名手本忠臣蔵」七段目を


新白鸚さんが由良之助を演じ
新染五郎が力弥という配役でニコニコ

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後白河法王の落胤である敦盛を
守るために息子を身代わりにした
新幸四郎さん演じる熊谷次郎直実。


”一枝を伐らば、一指を剪るべし”
主君義経の命令に応えるため。。。


初陣に出た息子小太郎を心配し
熊谷陣屋を訪ねてきた直実の妻相模。


そして敵方平敦盛の母藤の方も 
迷い込んできて久しぶりの対面。


2人は実はかつて主従関係に。


息子を想う母2人が待つところに
沈痛な面持ちで帰ってきた直実。


敦盛を討ち取った直実に藤の方は
息子の敵と斬りかかりますが。。。


待った待ったと思い留まらせ
戦場での敦盛の最期は見事だったと
直実は丁寧に語って聴かせます。


さらに歌舞伎ならではの”実は”で
敦盛の首実験のために直実の帰りを
待っていた主君義経が登場します。


まずは”一枝を”と書かれた制札を
そして首桶を義経に差し出す直実。


その首は息子小太郎のもの。。。


制札を持って大きな見得を切り
義経の返事を待つ新幸四郎さん。


相模を演じる魁春さんの見せ場で
衝撃に狼狽ながらも懐紙を口に挟み
グッと堪える気丈な母の姿は見事。


舞台上の全ての人の言葉に出来ぬ
様々な想いが交錯する「熊谷陣屋」


”息子が生きた16年は夢のようだった”
出家して1人旅に出る熊谷直実。。。


身代わり物がいくつかありますが
忠義に生きなければならない武士の
物悲しさが伝わってきて切ない物語。

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そして「仮名手本忠臣蔵」では
由良之助に討ち入りに加えてくれと


必死に頼む平右衛門を仁左衛門さん
妹お軽を玉三郎さんが演じます。


Wキャストで奇数日がこの2人で
偶数日は海老蔵さんと菊之助さん。


仁左衛門さんは若者から悪役まで
どんな役を演じても色気と男気が
溢れ出ていて本当に素敵です


玉三郎さんとの兄妹の掛け合いも
身分が低く貧しくとも必死に生きる
真っ直ぐさが伝わってきましたクローバー


偶数日の組み合わせも捨てがたく
幕見で観てこようと思いますニコニコ


白鸚さんの由良之助は文句なしビックリマーク


紫の頰被りをしても美しさを
隠せない新染五郎くんの大星力弥ラブラブ

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二月大歌舞伎は今月25日までアップ