おひとりさま | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

おひとりさま

いつも以上に長くなりましたあせる
お時間のある時に読んで下さいショック!


在宅医療カレッジのゲストは
”おひとりさま”の著書で知られる
社会学者の上野千鶴子さん星
 
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私も言わずと知れたおひとりさまあせる


何処かで必ずお会い出来る日が
来ると心の中で思ってましたクローバー


テーマは「おひとりさまの最期
〜在宅のひとり死はさみしいか〜」


これまでも”おひとりさま”は
かわいそうでも不幸でもないと
著書などで語ってきた上野さん本


外野のノイズがなく関係者が少ない
”在宅ひとり死”は本人の意思が
しっかりしていれば可能だとズバリビックリマーク


”不安は中身が分かれば解消できるし
淋しさは時間が経てばやがて慣れる”


まずは見えないハードルである
独居高齢者への偏見を捨てることひらめき電球

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大切なのは”常識の転換”ですクローバー


不純な動機ではあるけれどと
釘を刺さすのを忘れないのが
上野さんらしいところですが


実はお年寄りは家が好きなので
国が推し進める在宅の方針は
間違っていないと指摘します。


まず在宅ターミナルですが今は
がんなら100%可能だと上野さん。


これは医学や治療の進歩だけで
実現したわけではありません。


長年がん医療の取材をしてますので
がん患者や家族の意識が変わるのを
この20年間肌で感じてきました。


患者自らが治療や生き方を自己選択
自己決定するようになったことが
私は1番大きな要因だと思います。


上野さんが在宅ひとり死に求める
条件のひとつも”自己決定”でした。


他にキーパーソンとシステムの3つ


キーパーソンには訪問看護師を
挙げていましたが私も同感です。


”トータルヘルスプランナー”として
調整する役割を期待しているそう。


また医療あっての在宅ではなく
介護あっての在宅なので連携を
医師が主導することも疑問だと。


私も講演などで言い続けてますが
何故ならこれから求められるのは
”脱病院死”と”脱病院信仰”だから。


そして「死の文化」を変えること。


”看取り手の立会いコンプレックス”
とこれも絶妙な表現ですが誰にも


看取られなかったからといって
孤独死であるとは限らないとのこと。


そして上野さんの意味することとは
違いますが看取る家族にも当てはまり
母を看取って改めて実感したのは


命の限りを医師から宣告された時から
看取りは始まっていたということ。


息を引き取る時に居合わせることが
看取りではなく重要なのはプロセスクローバー


また看取りに立ち会う医師の
メサイヤコンプレックスにも触れ


神ではない医師が死を前にした
患者の苦しみや悲しみなど


全てを背負うことは出来ないと
上野さんはバッサリ言い切りました。


母が障害者になったことを
受け入れるために私も読んだ
キューブラーロスの「死の瞬間」


死の受容を研究していた彼女の最期は
実は怒りと悲嘆に満ちていたそう。


死に行く人間の心の奥底にある
感情は本人にしか分からないもの。


言葉が不自由だった母の気持ちも
私は想像することしか出来ません。


ですが最期まで”感謝だわ”という
言葉を口にすることが出来た母は
これから老いを迎える私の道標。


淋しいと思ってこの世を去るのも
別れ難い大切な人がいるからという
気持ちの裏返しではないでしょうか。


そんな1人に巡り逢いたいと思うのは
まだおひとりさまに慣れてない証拠叫び


”良い人生とは最大限の自律である”


おひとりさまでも大切なのは納得して
選択することなのではと思います。


ただあまりにも早くに両親を
看取った娘の立場から思うのは


”おひとりさま”の時間が長くなると
誰かのために生きたくなるという事。


時に家族の存在を煩わしいものと
感じることもあるかもしれません。


でも居なくなると淋しいものです。


家族でなくても良いと思いますが
やはり自分を肯定してくれたり


共感してくれたり寄り添ってくれる
存在が必要ではないでしょうか星

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今私達が常識と思っていることも
何年かすると変化しているかも。。。


その変化を素直に受け入れられる
柔らかい心を持っていたいですクローバー

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ひょっとすると上野さんにも
変化が起きるかもしれませんのでにひひ
ぜひまたお話を伺いたいと思います音譜